ヒーローネーム ページ33
「わ、マジでイケメン」
すぐさま出てきた画像を見て、私の下がっていたテンションも少し上がり、三穂が会いたがっていた理由もわかるな、と一人頷く。
轟くんとは違う分類のイケメンだ。
こういうお兄ちゃんが欲しかったんだよな〜、なんて思いながら画面をスクロールしていく。
あ、ピアス開けてんだ。
…ピアス開けようかな。
特に意味もなく、自分の耳をぐにぐに引っ張りながら、結局彼がどんな人なのかを調べるわけでもなく画像だけを眺めていたら
「A」
「ア"ァ"ッ」
突如としてにゅっと現れた三穂の顔に、思わず女子らしからぬ声が出てしまった。
三穂がドン引き、みたいな顔してるけど私はその顔にドン引きだよ。
「…気持ち悪い声出してないで踊ろうぜ」
「うぬはそんなことで私に声をかけてきたのかい？」
私を無視してワルツを流すのやめよう。
しかも何故ここでワルツを。
私が無言で怪訝な顔をつくる中、三穂はただ1人で見事なワルツを踊り続けた。
プライドとか、そういうものがきっとこの子にはない。
「あ、本題に入るけど」
「本題とかあったのかよ、5分くらい踊ってたね」
「血が騒いで♡」
「なんの血だッ」
バチコン、とウインクを決めた三穂に結構本気でラリアットを決め、私達はやっとこさ本題に入った。
「なんか、ヒーローネーム？を、考えろって」
「ほう、良いじゃんか、それっぽい」
「だしょ？放課後までに、この紙に書いて提出だって」
「ん、わかった」
次は私の苦手な数学だったため、こっそり授業中にそのプリントに目を通す。
名前を考える上でのポイントとか、コツとか、そういうのもあれば、
悪いお手本、なんかもあった。
ヒーロー名の良し悪しとかわかんないから助かるなあ、なんて思ってその下を見ると
〔爆殺王〕
の、文字。
「ブフォ」
いきなり吹き出した私に、数名がこちらの方を振り返るが、そんなのは気にしてられないくらいにはツボにハマった。
これは駄目だろ、絶対敵向けの名前だし。
誰のなのかすぐわかるし。
不思議とピッタリだし。
「…ぶふっ」
チラッとそのツンツン頭の方に目をやると、目が合ってしまい、
その顔がまた凶悪顔なので私の笑いはさらにヒートアップし、私は先生にこっぴどく叱られる羽目となった。
「これは不可抗力だったって…」
「爆殺王ね」
「……ッふっふ」
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玲音 - 可愛いかよっ…ｳﾞｯ(心肺停止) (2018年7月9日 2時) (
レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 紫苑さん» そうですよね、やっぱりお風呂って言えばluckyスケベですよね。縁はないんですけどね。好きです。 (2018年7月8日 14時) (レス) id: 516ccbe87e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - セコム轟っょぃ。洸太くんこっち落ちてきたってことは…お察しですよね(ﾆﾔﾆﾔ (2018年7月8日 3時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 山田中さん» はい。更新楽しみに待ってます。 (2018年5月12日 8時) (レス) id: 20aecf2dbb (このIDを非表示/違反報告)
山田中 - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！とても励みになります…嬉しいです。最近忙しくてなかなか更新できなかったのですが頑張りますね！ (2018年5月12日 8時) (レス) id: 24db06f8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田中 | 作成日時：2018年5月3日 23時
