【銀魂】真選組の小娘ちゃん １4

第604訓 やってみたら意外とイケるってことよくあるから取り敢えずやってみろ ページ46

土方side




「実は準備はもう既に済んでるのよ。行くわよ総くん。」

沖「いやどこにでィ。」



一瞬危うく現実逃避をしかけたが何とか持ちこたえ、この状況を強行突破することに決めた。本来の目的であった資料を近藤さんに渡すべく一歩踏み出す。すると先程まで俺のことはガン無視だった葵が急にこちらを振り向くと驚いたような顔をし、近藤さんに向かって叫んだ。



「ちょっとあなたどーゆーことよふざけてるの！！」

近「え！？な、何が…」

「こんな時に、こんなことになった原因の女を家に連れ込むなんて！！！信じられない！！！」

近「な、何を言って、ト、トシ子ォォ！？！？」

土「トシ子って誰だよ！！つか何！？俺まさか愛人役！？」



とんでもない展開に驚きを隠せない。てか何で俺がよりによって愛人役？何この納得いかない配役。

そろそろツッコむのも疲れてきた。だが他三人による怒涛のボケ。さばかないと仕事に戻れない。何とか頑張ろうとしてみるがその矢先葵に胸ぐらを捕まれガクガクと揺すられる。




「あんたねうちのゴリラたぶらかしたのは！！あんたのせいで家庭崩壊よどうしてくれるのよ！！！」

沖「責任取りなせェこのアバズレ。」

土「知るかよもういい加減にしろテメーら！！こちとら仕事のことで近藤さんに用があって来たんだよ！！！」

「こんな時まで仕事ですって！？どーやら本当にうちのゴリラは遊ばれてただけのようね！！最低よこのクソビッチが！！！」

土「だからそんなセリフどこで覚えてきたァァ！！！」



何とか力ずくで葵を引き剥がし、持っていた資料を近藤さんの前にバンッと置く。目を通しておけということだけ伝えて立ち去ろうとしたが、どうやらこの人も悪ふざけが足りないようで。



近「トシ子！な、何で来ちまったんだよ！！」

土「だから誰がトシ子だ！！理由は今言ったろーがさっさと仕事しろ！！局長がんなガキ共の茶番に付き合って仕事を疎かにしてもらっちゃ他の隊士に示しがつかねんだよ！！！」

近「いやーでも結構楽しいぞコレ。よりリアルを追求したくなる。トシ子もやんねーか？」

土「急に素に戻るじゃん！てかそしたらトシ子もトシに戻せよ！！何でそこだけ劇中なの！！まさか流行ったりしないよね！？影でこっそりそのあだ名で呼ばれるなんてことないよね！？」

「結構ハマってますよ。よっ、トシ子！」

土「やめろ。」

沖「よっ、クソビッチトシ子！死ね！」

土「お前だけめっちゃ悪口じゃねーか！！」

第605訓 仕事道具は大切にし、常にソレに対する感謝の心を持つべし→←第603訓 親がダメだと子どもがしっかりしてくるもんだ

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