第601訓 アイスっておやつの中でも特別感ある気がする ページ43
山崎side
土「お前ら何してんの!?今の絶対じゃんけんの空気じゃなかったよね!?斬り合いとかする感じの空気だったよね!?てかこんな時間にてめーら揃いも揃って何やってんだ!!」
山「ふ、副長、これは…」
「ヤバい総悟隠して、」
沖「わかってらァ。」
土「葵ちゃーん。」
「……あーあ。」
あろうことか副長に見つかってしまった。
今は午後8時。俺も含む隊士の何人か、そして葵ちゃんと沖田隊長で一つの部屋に集まっていた。
そこで繰り広げられていたのはジャンケン大会。なぜそんなものを開催していたのかというと、残りの一つとなったあるモノを誰の手に渡らせるかを決めるためである。
そのあるモノとは…
土「その手に持ってるモン、こっちに寄越せ。」
「……はい。」
葵ちゃんが副長の指示に従い渋々手放したソレ。
そう、
一本の棒アイス。
土「葵、お前、今日一本でもアイス食ったか?」
「え、えー食べてませんよーあははー。」
土「ほー、ところで昼間のゴリゴリくんは美味かったか?」
「あーあれねー、ちょっと冒険してにぼし味っての食べてみたんですけど〜、やっぱ全然おいしくなかっ、………あ、やべ。」
土「山崎ィィィィィイイ!!!」
山「ひィィィィイイ!?!?!?」
突如矛先が俺に向いたかと思ったら副長の拳はもう目の前。避けきることが出来ずそのまま顔面にクリーンヒットした。
山「ぶほべらッッ!!!」
土「アイスは一日一個しか食わせちゃいけねぇってあれほど言ったろーがァァァアア!!!腹こわしたらどーすんだ!!!虫歯になったらどーすんだ!!!知覚過敏になったらどーすんだァァ!!!」
山「す、すびばぜんんんんんん!!!!!」
副長の行き過ぎた過保護が、炸裂した。
土「総悟!てめェは何個目だ!!」
沖「んなこたァどーでもいんでソレ返してくだせーよ。俺にとって生まれて初めてのアイスなんでさァ。」
「めちゃくちゃ見え透いた嘘つくんじゃねーよ。てかまだ総悟のって決まったわけじゃないじゃん!ここはやっぱりジャンケンで」
土「これは没収だ!!」
「えぇッ!?」
そう言って副長はアイスを手に部屋から出て行った。もはやこの程度の理不尽は慣れっこの俺は、別にアイス二本くらい、たまにはいいじゃないかと思いながら、まだヒリヒリと痛む頬をさする。
本当、過保護って面倒くさい。
第602訓 昼ドラとかって相手の話に聞く耳持たない奴絶対一人はいる→←第600訓 真剣勝負は空気から
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パピポ - 葵ちゃんの2年後美人でした!!今も可愛いけど!!! (2020年10月20日 18時) (レス) id: 4c1e506c36 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - さえさん» コメントはめちゃくちゃ嬉しいです!皆様の声が一番やる気を奮い立たせます!これからも是非して下さい!そう言っていただけて嬉しいです!こんな時ですので、暇潰しにでも使ってやってください!はい!楽しみましょう!!! (2020年4月16日 3時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - また戻ってきていただけてほんとに嬉しいですー!受験お疲れ様でした!大学生活、一緒に楽しみましょー!私も文字数収まらなくてすみません笑 (2020年4月14日 1時) (レス) id: 03aa87abd1 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - お返事ありがとうございます!ナナさんの過去の作品を読み返していると、自分のコメントが毎回ついてて我ながら気持ち悪いな笑と思っていたのですが笑そう言っていただけると嬉しいです。大学受験生の時に小娘ちゃんにハマり、勉強づくしの中での毎日の楽しみでした! (2020年4月14日 1時) (レス) id: 03aa87abd1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - ブルネイさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて光栄です!絵を描くのが好きでして(´∇`)めっちゃ真似絵とかしてましたね笑 また載せたときは是非見てやって下さい!更新頻度は高くはないかもしれませんが、頑張りますので暇つぶし程度に読んでやって下さい!! (2020年4月11日 3時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2020年2月13日 22時