【銀魂】真選組の小娘ちゃん １３

第536訓 気合があれば何でも出来る！ ページ10

「本っっっ当にろくなのがない！！」





あれからまた何箱か開けてみたが、やはりこれといった物は見つからず。例年でも稀に見るろくでもなさだ。

どうした今年は。全く力が入っていないではないか。皆気がたるんでいるのか。気合が足りないのか。アニマル呼んでくるべきか。一家総出で連れてくるべきか。




いや、だがまだ希望を捨てた訳では無い。まだ開けていない箱は沢山ある。今までのがたまたまダメだっただけであって、残りは案外イイ物かもしれない。そう信じよう。


例えば近藤サンタなんかは、毎年私へのクリスマスプレゼントにはお金をかけていることを私は知っている。どれが近藤サンタからのプレゼントなのかは分からないが、残りの中に少なくとも一つはお金をかけられた物があるということだ。



気を取り直して、またランダムに選んだ箱を勢いよく開けた。








「今度こそっ、………」

沖「次は何が入ってたんでィ？」







箱を開けた途端固まってしまった私を見て、総悟がたずねてくる。だがそれに応答することはせず、私は考えた。箱の中身について。




中に入っていたのは、掃除道具。





「……何故に？」





一式揃えられた道具が箱の中には収まっており、よくCMなんかで見かける物や、良い評判を聞くものもチラホラ。


正直、嬉しくない訳では無い。役には立つだろうし、これまでと違って実用性は十分にある。



ただ、先程も口にしたように、「何故？」という疑問が頭に浮かんだ。送り主の意図が分からなかった。


まさか、私が自ら進んで掃除をするようにという願いが込められているのか。だとしたらふざけるなと言いたい。私はいつもきちんと掃除をこなしている。そんなどこかの誰かの下らない願望を叶えてやる筋合いはない。

となると、普通にプレゼントとしてくれた？クリスマスプレゼントにこのチョイスはどうなんだろう、とか思ったりもするが、でもそれは他のプレゼントも同じだし。




考えてはみるがやはりまだ悩ましく、道具を箱から出してじっくり見たりしていると、総悟が「おい」と。






沖「やっぱこれにも入ってたぜィ、手紙。」




総悟の手に持たれた、赤い封筒。

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