第531訓 面倒事はとりあえず誰かに押し付けとけ ページ5
『箱の中には小さなガラスの球体が入っているはずです。』
「うん入ってた入ってた。」
『それは「雀の涙」と言って、チュンチュン星に古くから伝わる古代兵器です。』
「え、古代兵器?」
『遠征に行った時にお土産にいいと思って持って帰りました。』
沖「遠征とか言ってる時点でサンタじゃねぇ。」
「いやそこじゃなくて。」
手紙を読み進めていくと、その「雀の涙」とやらについて色々分かった。チュンチュン星に古くから伝わる古代兵器だということ。それはとてつもない壮大な力を秘めていて、あらゆる星の人達が狙っているということ。
・・・つまり、持っていればあらゆる星の人達から狙われるということ。
「誰だこんなモン寄越した奴ゥゥウウ!!!」
沖「おい落ち着け。」
「落ち着いていられるわけないじゃん!古代兵器だよ!何が起こるか分かんないんだよ!色んな人から狙われるんだよ!!!」
沖「ダイジョブダイジョブ。お前は簡単に負けるような奴じゃねぇ。」
「他人事かァァァアア!!!」
誰だ、こんな物を私にクリスマスプレゼントとして寄越す奴は。後から面倒なことに気付いて私に押し付けたってか。そうだ、絶対そうに違いない。今すぐにでも見つけてぶっ殺してやる。
そう心に決めて部屋を飛び出そうとすると、そんな私に総悟が制止の言葉をかけた。
沖「まあ待て。何もそれが本物の古代兵器って決まったわけじゃねぇ。ただのイタズラって可能性も大いにあるだろィ。」
「だとしてもぶっ殺すけどね。タチ悪すぎでしょこんなイタズラ。」
沖「それに、犯人の目星だってついてねぇだろ。殺されると分かってて自ら名乗り出るようなドMだとも思えねぇし。」
「今騒いでもどーにもなんねぇよ。」と、やけに落ち着いてる総悟。本当に他人事だと思ってるんだろうけど、確かに、総悟の言っていることは正しいのかもしれない。
それに、よくよく見れば本当に小さくて綺麗なガラスの球体。こんな物が色んな星の人から狙われる古代兵器だとは到底思えない。中に入っているのもただの水だろう。
うんそうだ。そうに違いない。と、心に言い聞かせて、次のプレゼントに意識を集中させることにした。
第532訓 人を巻き込んでまで満たしたい欲求なのか、一度よく考えてみよ→←第530訓 不要な物は捨てるのが片付けの基本
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ナナ(プロフ) - 勇者の人さん» 初めまして!コメントありがとうございます!こうして待っていてくださる方がいるから頑張れます。是非続編もチェックしてやって下さい。本当に読者様には感謝です!!!これからも何卒よろしくお願いします!!! (2020年2月13日 21時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 始めまして、1からずっと読んできた者です。毎回葵ちゃんと愉快な仲間たち(笑)の純粋で可愛らしいお話にキュンときています。更新、いつでも待ってますよ!!学業も無理しない程度に頑張ってください(*^^*) (2020年1月13日 13時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» こういったコメント、凄く励みになります!本当に本当にありがとうございます!!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» コメントありがとうございます!私のを参考に!?なんと光栄な(゚ロ゚)絵を描くことは前から好きで、ちゃんと見て貰えてて凄く嬉しいです!私なんてまだまだですが、これからも亀更新なりに頑張りたいと思いますので、気長に待っていただければ幸いです。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 青髪さん» ですが、これからお話を書いていく上で少しでも要素を入れたり絡ませたり出来ればなと思っております。ものすごい亀更新だと思われますが、もしこれからも私の作品を覗きに来てくださることがあれば、その時に楽しんで貰えるよう頑張ります。二文ですみませんでした!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2018年1月15日 2時