第546訓 敏感肌に優しいものが増えますように ページ21
「何ですか?」
土「何ですかじゃねぇんだよバカかお前!」
土方さんに襟首を掴まれ、地から足は離れ空中にプランプランしているこの状況。土方さんが私を怒る時は大抵がこの体制だ。
土方さんが怒っている、ということは分かる。だがなぜ怒っているのかがイマイチ理解出来ないでいる私。特に考えを巡らせるでもなく、率直に聞いてみた。
「何そんなに怒ってるんです?」
土「アホか!あんな池の氷なんか触って凍傷にでもなったらどうすんだ!!」
「…………。」
ああ、過保護って面倒臭ェ。
そうだ、この人はとんでもない過保護だったんだ。いやでもここまで来ると流石に引いてしまう。本当は今すぐにでもつっこんでやりたい。
なるわけねーだろ、と。
確かに子どもの肌は敏感とは言うけれど、そこまで子どもじゃないし。
まあ結局は一言も言葉は発さずただ黙って冷たい視線を真正面から浴びせていると、土方さんはようやく私を下ろしてくれた。
そして呆れたように言う。
土「つーか、こんな所で遊んでねーでお前も掃除しろ。」
「掃除?」
土「忘れたか?今日は年末の大掃除の日だ。」
土方さんの言葉を聞いて、廊下の方に視線を向けてみた。そこには、先程まで気が付かなかったが、何人かの隊士たちが寒い中冷たい水をバケツに入れ、雑巾がけをしている姿があった。
そこで頭の中で、ああ、と納得する。
今日は十二月三十一日。大晦日だ。
第547訓 掃除をする際一番大切にすべきことは建物に感謝すること→←第545訓 池の水が凍ってるとちょっとテンション上がる
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ナナ(プロフ) - 勇者の人さん» 初めまして!コメントありがとうございます!こうして待っていてくださる方がいるから頑張れます。是非続編もチェックしてやって下さい。本当に読者様には感謝です!!!これからも何卒よろしくお願いします!!! (2020年2月13日 21時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 始めまして、1からずっと読んできた者です。毎回葵ちゃんと愉快な仲間たち(笑)の純粋で可愛らしいお話にキュンときています。更新、いつでも待ってますよ!!学業も無理しない程度に頑張ってください(*^^*) (2020年1月13日 13時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» こういったコメント、凄く励みになります!本当に本当にありがとうございます!!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» コメントありがとうございます!私のを参考に!?なんと光栄な(゚ロ゚)絵を描くことは前から好きで、ちゃんと見て貰えてて凄く嬉しいです!私なんてまだまだですが、これからも亀更新なりに頑張りたいと思いますので、気長に待っていただければ幸いです。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 青髪さん» ですが、これからお話を書いていく上で少しでも要素を入れたり絡ませたり出来ればなと思っております。ものすごい亀更新だと思われますが、もしこれからも私の作品を覗きに来てくださることがあれば、その時に楽しんで貰えるよう頑張ります。二文ですみませんでした!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2018年1月15日 2時