【銀魂】真選組の小娘ちゃん ５

第181訓 泣きたい時は泣けばいい ページ8

土方side


葵は見廻りへと出かけて行った。俺は胸ポケットからタバコを取り出し、火をつける。先程タバコを吸っていると、葵に思い切り睨まれたので、葵が見廻りに行くまで我慢していた。


近「なあトシ、俺どうしよ。葵ちゃんの反抗期が終わるまで命がもつか分かんない。」

土「ネガティブになり過ぎだろ。」


縁側で膝を抱えて座る近藤さん。涙が尽きたのか、もう泣いてはいないが、落ち込みようは相変わらずだった。


沖「とかなんとか言って、土方さんも相当落ち込んでるように見えますけどねィ。」

近「トシ！泣いてもいいんだぞ！お前もたまには悲しいという感情を露わにしてみろ！俺の胸貸してやるから！」

土「余計なお世話だ。」


でも確かに、総悟の言う通り、俺もかなり心が沈んでいるのは事実。泣きはしないが。


沖「で、山崎は？」

土「まだだ。あと少しで戻って来るんじゃねぇか。」


山崎は、というと、葵が見廻りへ行くのを見計らって、たった今葵の部屋を調べさせているところだ。

総悟も言っていたが、やはりおかしい。急にあそこまで態度が一変するのは普通じゃない。そこで、気は引けたが、山崎に部屋を調べさせることにした。もしかしたらどっかの誰かに変なことでも吹き込まれたという可能性もあるので、そうだとしたら何か手がかりがあるかもしれないと考えてのことだった。




山「副長〜！」


と、なんとも良いタイミングで、調べさせていた山崎が戻って来た。


土「山崎、何かおかしなことはあったか？」

山「それが…」


「こんなものが」と言って山崎が差し出してきたもの。それは、









土「判子？」



判子だった。


近「トシ、どうした？」

沖「何ですかィ？それ。」


何ですか、と聞かれても、どう答えれば良いのか分からない。取り敢えず葵のではないはずなので、誰のものか確かめる。

判子に彫ってあった名前を見ると、そこに彫ってあったのは…





土「反抗期？」

山「そうゆう名字の人がいるんですかね？」

土「いたらびっくりだな。」

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