検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:114,384 hit

第214訓 これからの時期クーラー付けっぱなしで寝ないように! ページ48

土方side


今日は部屋でひたすら書類仕事をしていた。だいぶ溜まっていたので一気にやろうと思ったが、最近ゆっくり休めていないのもあって、書類以上にかなり疲労が溜まっていた。

俺はタバコを一本取り出し、火を付ける。

本当は仮眠をとりたいところだが、あいにくそんな時間は俺にはない。

少し外の空気を吸って気持ちを切り替え仕事を再開しようと思い、部屋から出た。



廊下に出ると、風が吹く。だがその風は生ぬるく、気持ちの良いものではなかった。



土「もう夏だな。」



一人そう呟いて、煙を吐き出す。時間もないし、もう部屋に戻って書類仕事を再開だ。




踵を返して部屋に戻ろうとしたが、俺の足は次の瞬間止まってしまった。

土「………。」



前方から、呻き声のようなものが聞こえる。そしてその声の主も前方にいる。廊下を這いつくばっている。俺は、まるで貞子のマネでもしているのではないかというそいつに近付き、声をかけた。





土「何してんだ?葵。」

「うっ…うぅ………。」


まるで貞子のマネをしているかのような葵は、俺に助けを求めるかのように手を伸ばして来た。


「ひ、土方さん。お腹が…」

土「腹が痛いのか?」


俺の質問にそうだと言うように必死に頷く葵。そう言われると貞子とかではなく本気で痛がってるようにも見える。



土「大丈夫か?取り敢えず部屋まで運んでやるから。」


そう言って俺は葵を抱き抱えた。葵は腹を抑えて丸くなる。こりゃマジのやつだな。




土「腹出して寝たりしたのか?」


その質問には首を横に振る葵。となるとただ単にお腹を冷やしたわけではないと。こりゃ医者もんだなと考えていると、葵が絞り出すように声を出して言った。







「昨日、近藤さんにもらったゴリゴリ君と、山崎にもらったモナカアイスと、原田がくれたsuperカップを食べた。」

土「…行き先変更。厠に連れてってやるから、全部出してこい。」

「うぅ………。」



なぜスーパーカップのスーパーのところだけ発音が良いのかという疑問は、この際だから胸にしまっておこう。

第215訓 夏だからってアイスは食べ過ぎてはいけない→←第213訓 発言をする時は前後の話の流れにも気を付けて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

パーピー - 凄い面白いです‼︎葵ちゃんが女の子の日とか見てみたいです‼️ (2022年3月14日 1時) (レス) @page2 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
パピポ - 面白かったです!!何でこんなに面白いのが書けるのか、、、凄いですね!!これからも応援してます!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 初さん» コメントありがとうございます!真選組一家は私も好きで、続編書きたいなと思っておりました!ぜひ書かせていただきます!!! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも面白い!真選組一家面白い!続編書いてくれると光栄です! (2018年1月19日 10時) (レス) id: d264f6d83a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 闇の幼馴染みさん» (・・?)すみませんが、どの長谷川さんの話でしょうか? (2017年9月25日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナナ | 作成日時:2017年7月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。