第207訓 お酒は二十歳になってから! ページ40
と「葵ちゃ〜ん。また栗子と遊んでやってくれや〜。」
「それは大歓迎だけど酒臭いから近付くんじゃねぇ。」
と「近藤。女ってのは自立するのが早ェ。だが最後には必ず帰って来てくれるはずだ。たぶん。だからありのままのお前で待っとけ。」
近「うぅっ…とっつぁん!ためになるぜ!葵ちゃん!俺はいつまでも待ってぶべらッ!」
本当にありのままの姿で抱きつこうとして来た近藤さんに酒瓶を投げつける。二本続けて投げると、一本は顔面に、もう一本は近藤さんの近藤さんに見事に命中して近藤さんは悶え死んだ。
「ねぇ土方さん。疲れた。」
土「もう寝ろ。それか夜風にでも当たってこい。」
寝る、という選択肢は残念ながら私にはなかった。だってなんか、みんなが楽しんでる中私だけ寝るなんて嫌だし。
というわけで、土方さんに言われた通り、夜風に当たるために縁側にでる。
うん、中々気持ちいい。強くもなく弱くもなく、なんかちょうどいい感じの夜風は私の髪を揺らした。そんなリラックスタイムを邪魔して来るのはやっぱりあいつ。
沖「おい、お前もこっち来て飲め。」
「…なぜしつこく私に飲ませようとするの。」
鬼嫁を脇に抱え隣に立つ総悟。シッシッと手で追い払うも、総悟は立ち去るどころか私の隣に座った。と思ったらいきなり両頬を手でガっと掴んで来た。
「はにふんの(何すんの)」
沖「いいから飲めほら。」
「ひゃめろひねほえふゥゥ!!!(やめろ死ねドS)」
ヤバいヤバい酒瓶ごと口に突っ込むつもりだこいつ。
酒が口に入るギリギリのところで総悟の股間を思い切り蹴った。「うっ」といううめき声と共に私の頬から手を離す。
危なかった。もしかしたら私は今の一瞬で汚れた14歳になっていたかもしれない。なんとか阻止できた。
マズい。今この空間にまともな奴はいない。
隊士「葵ちゃん飲んでみなよ〜。ハマるよ〜。」
総悟を追い払ったと思ったら次は違うとこからやって来た変態隊士に、私は一言「死ね」と吐いておいた。
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パーピー - 凄い面白いです‼︎葵ちゃんが女の子の日とか見てみたいです‼️ (2022年3月14日 1時) (レス) @page2 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
パピポ - 面白かったです!!何でこんなに面白いのが書けるのか、、、凄いですね!!これからも応援してます!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 初さん» コメントありがとうございます!真選組一家は私も好きで、続編書きたいなと思っておりました!ぜひ書かせていただきます!!! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
初 - いつも面白い!真選組一家面白い!続編書いてくれると光栄です! (2018年1月19日 10時) (レス) id: d264f6d83a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 闇の幼馴染みさん» (・・?)すみませんが、どの長谷川さんの話でしょうか? (2017年9月25日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2017年7月9日 23時