第205訓 たまにはハメを外せ ページ38
「「「かんぱーい!!!」」」
と「おいテメェら!今日はどんどん飲めェェ!」
隊士「いや〜久しぶりの宴会だな!」
隊士「仕事の後の酒はうめぇ〜。」
今夜の真選組屯所は、泣く子も黙るどんちゃん騒ぎ。豪華なごちそうに大量の酒。酒を浴びるように飲む隊士達は宴会が始まってものの数分で酔っ払う者もいた。近藤さんはものの数秒で全裸だ。
そんなことよりみなさん、あの変なダイイングメッセージ事件を覚えているだろうか。番外編でも殺人事件が起きてしまい、もう忘れた人もいるかもしれない。
真選組はあの事件を見事解決へと導いたのだが、その際、いい機会だから最近やっていなかった宴会をやろう!ということになり、今の状況に至る。
つまり、大きな仕事をした後のお疲れ様会みたいなものだ。
だが流石に全員の隊士が酔っ払って今夜は江戸を守る者が一人もいなくなるのはマズいので、何人かは見廻りや門番をさせている。しかしそうでない隊士達はハメを外しまくっているので、きっと明日は二日酔いのオヤジどもがわんさかいるはずだ。それはそれでめんどくさいけど、今日は私も楽しもう。
山「葵ちゃん、何か食べたいものある?」
「じゃあアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレと」
山「落ち着いて。食べ物は逃げないから。」
山崎に取ってもらった食べ物を口に運びながら、他の奴らと違って私はジュースを飲む。ジュースはもちろん美味しいのだけれど、お酒みたいに特にテンションは上がらないので、酔っ払って踊り出すオヤジどもに冷たい視線を送りながら私は腹を満たしていた。あ、これ美味い。
「ねぇ土方さん。コロナミンCは?」
土「ほら。今日は特別に三本までなら許してやる。」
「やった!」
そう言ってコロナミンCを渡してくれた土方さんからもすでにお酒の匂いがした。酔っている。
「土方さん、注いであげる!」
土「おお、悪ィな。」
私は土方さんの持っていたコップにお酒を注ぐ。この際だから土方さんをどんどん酔わせて明日二日酔いになったところを耳元で騒ぎ立ててやろうかと思ったが、後が怖いのでやめておこう。
「ねぇ山崎、お酒って美味しいの?」
山「え?うーん。人によるけど、ほとんどの大人は美味しいって言うんじゃないかな。」
「ふーん。」
山「まだ飲んじゃダメだよ、葵ちゃんは。」
「わかってるよ。」
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パーピー - 凄い面白いです‼︎葵ちゃんが女の子の日とか見てみたいです‼️ (2022年3月14日 1時) (レス) @page2 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
パピポ - 面白かったです!!何でこんなに面白いのが書けるのか、、、凄いですね!!これからも応援してます!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 初さん» コメントありがとうございます!真選組一家は私も好きで、続編書きたいなと思っておりました!ぜひ書かせていただきます!!! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
初 - いつも面白い!真選組一家面白い!続編書いてくれると光栄です! (2018年1月19日 10時) (レス) id: d264f6d83a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 闇の幼馴染みさん» (・・?)すみませんが、どの長谷川さんの話でしょうか? (2017年9月25日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2017年7月9日 23時