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第177訓 どんな時でも空気はちゃんと読んだ方がいい ページ4

No.side

空は晴れていた。雲一つない、快晴である。こんな日は子供達も外で遊びたい。

公園には、サッカーやキャッチボール、鬼ごっこなどをして遊んでいる子供達の笑い声が響き渡っていた。清々しい笑顔で清らかな汗を流す子供達は、青々とした空を主体とし、晴れ晴れした世界観に見事にマッチしていた。
だがそんな中、一部分だけ、全く世界観の違う空間が存在していた。

公園の隅にあるベンチ。そこには、明らかに場違いな大の大人が二人、少し間を開けて俯きながら座っていた。
今日の空は、先程も言った通り文句無しの快晴なのだが、それに反して、この二人の大人の心には、大量の雨が降り注いでいた。まるで、世界に存在する不幸全てを背負いこんでいます、とでも言いたげなほどに、どよんとした暗いオーラを纏っているその二人の大人を見て、子供達も段々と不信感を抱き始める。

そんな明らかに空気を読めていない二人の大人は、同時に溜息をついた。すると、初めてお互いの存在に気付いたのか、また二人同時に隣を見やる。そしてまたすぐに俯き、本日二度目の重たい溜息を口から漏らす。
しばらく沈黙が続いたが、二人の内一方がそれを破った。


銀「お宅、どうしたの?そんな溜息ついちゃって。」

土「人のこと言えねぇだろ。そっちこそどうした。」


いつも顔を合わせれば喧嘩をしている二人の声は、とてもか細く弱々しいものだった。珍しく何の言い合いもしない彼らからは、テンションの低さがうかがえる。まあ、大の大人が普段顔を合わせる度に喧嘩、というのもいかがなものかと思うが。


銀「いや、なんかさ、年頃の娘ってわかんねーなー、って。ちいと悩んでたわけよ。」

土「ああ何だ、俺と同じじゃねぇか。俺もそんな感じの理由で、頭抱えてたんだけどよ。」


声のトーンは変わらないが、世間話でもするかのようなノリで話す二人。だが、逆にそれが二人の暗すぎる心境を表しているようにも聞こえた。


銀「…今日の朝からだ。急にだよ。神楽の奴、話しかけても冷たい対応で、最後は完全無視決められて、昨日までは全然そんなことなかったのに。」

土「お宅のチャイナ娘もか。ウチのもだよ。いつかは来ると思ってたが、実際来るとかなりキツいもんだな。娘の反抗期ってやつぁ。」

銀「だけどよぉ、新八にはいつも通りなんだよ。いや元々新八への当たりは強い方なんだけどさ。」

土「ああ、ウチも総悟には普通だったな。何でだ?」

銀「多分アレだよ。」

土「アレ?」

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パーピー - 凄い面白いです‼︎葵ちゃんが女の子の日とか見てみたいです‼️ (2022年3月14日 1時) (レス) @page2 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
パピポ - 面白かったです!!何でこんなに面白いのが書けるのか、、、凄いですね!!これからも応援してます!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 初さん» コメントありがとうございます!真選組一家は私も好きで、続編書きたいなと思っておりました!ぜひ書かせていただきます!!! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも面白い!真選組一家面白い!続編書いてくれると光栄です! (2018年1月19日 10時) (レス) id: d264f6d83a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 闇の幼馴染みさん» (・・?)すみませんが、どの長谷川さんの話でしょうか? (2017年9月25日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナナ | 作成日時:2017年7月9日 23時

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