第193訓 全部が全部妖怪のせいじゃない ページ20
沖田side
ハ『いや、ゴリラの心境とか、知ったこっちゃないし。』
近「ゴリラへの精神的苦痛を与えた罪で逮捕する!」
土「何でゴリラ限定なんだ?」
ゴリラの生命力は凄い。何回も生き返った近藤さんを見てそう思った。そして土方には死んでもらいたい。そう思った。
まあ土方を暗殺するのは後にして、俺はようやく現れたハンコ・オッキィに質問をしようと思う。先程答えが出なかった疑問だ。
沖「なあハンコ。」
ハ『あ、あの、ちゃんとフルネームで』
沖「あの反抗期って掘られた判子は一体何なんでィ?」
ハ『え、無視?まいいや。あの判子か?あれは俺がこっちの世界にわざと落とした物だ。』
わざと落とした?なぜだ。わざと落とすことによって何のメリットがこいつにあるんだ。たく、妖怪の考えてることは理解し難い。
銀「何でわざと落とす必要があんだよ。」
ハ『簡単さ。俺の落とした判子を拾った奴に取り憑こうと思ったんだ。いちいち選ぶのも面倒くせぇし。けどおかしいな。判子は二つしか落としてないはずだが…』
銀「え、じゃあいつ何?何であいつまであんな感じになってんの?」
妙「あいつってどいつだアァン!」
銀「あ、ごめんなさい。」
思わず姐さんに謝ってしまった旦那の隣で俺は納得していた。なるほど、要するにあれは取り付く相手を判別するための物だったと。ならばあれはこの事態を解決するための役には立ちそうにないということか。
沖「んじゃこの判子壊してもいいですかィ?」
ハ『え、あちょっとそれはやめて。それあんま数あるわけじゃないからさ。生産するの結構大変だから、使いまわしてるからああちょっとダメだって!あ!ちょっと!うそ本当に壊しちゃったよこの子。それ割と高い…』
妖怪の世界も思ったより生々しいらしい。試験もなんにもないとか言ってるけど、案外生々しいらしい。
『うそでしょ、マジか』と、静かにショックを受けているハンコを尻目に、俺は土方さんに言った。
沖「どうしやす?本当に妖怪の仕業でしたけど、妖怪ウォッチも壊れちまいやしたし。」
土「他に退治出来る方法を探すしか…」
銀「いくら妖怪と言えど、話せば分かるんじゃねぇの?そもそも、何でもかんでも妖怪のせいにするっていう考え方がおかしんだよ。妖怪だってきっといい奴いっぱいいるよ。まずは全て妖怪のせいにしてきた己の心を」
新「銀さん、もう喋らないでください。」
第194訓 おばあちゃんは偉大なる存在→←第192訓 最近女性のおっさん化現象が問題視されているらしい
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パーピー - 凄い面白いです‼︎葵ちゃんが女の子の日とか見てみたいです‼️ (2022年3月14日 1時) (レス) @page2 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
パピポ - 面白かったです!!何でこんなに面白いのが書けるのか、、、凄いですね!!これからも応援してます!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 初さん» コメントありがとうございます!真選組一家は私も好きで、続編書きたいなと思っておりました!ぜひ書かせていただきます!!! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
初 - いつも面白い!真選組一家面白い!続編書いてくれると光栄です! (2018年1月19日 10時) (レス) id: d264f6d83a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 闇の幼馴染みさん» (・・?)すみませんが、どの長谷川さんの話でしょうか? (2017年9月25日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2017年7月9日 23時