【銀魂】真選組の小娘ちゃん ５

第192訓 最近女性のおっさん化現象が問題視されているらしい ページ19

土方side


空中に広がる黒い渦。例えるなら、ブラックホール。明らかにこの世のものではないそれは、一体何だというのか。

俺達がその渦に視線を奪われていると、どこからともなく声が聞こえた。



？『グヘヘへ。やっと登場することが出来たぜ。』

新「だ、誰だ！？」




まるでバイ◯ンマンのようなその声を聞いて、一同唖然とする。ん？バイ◯ンマン？



銀「おい！何だよあれ！」



万事屋が叫んだのと同時に、その声の正体が明らかとなった。




沖「あれは…」




黒い渦の中から出てきたのは…






？『よお、やっと会えたな。ずっと俺のことを探してたんだろう。グヘヘへ。』




これまたこの世のものとは思えない、下卑た笑い方をするでかい判子だった。いや、正確には、でかい判子に目と鼻と口と手足がはえたもの。そして声はバイ◯ンマンのよう。



土「お前は！」

沖「ハンコ・オッキィ！」

銀「え？何それ！？誰それ！？」




目の前で空中浮遊をしているそいつは、まさに総悟の言っていた特徴と一致していた。自身の体にはでかでかと「反抗期」と彫られている。

特徴は一致していた。してはいたが、何だろう。予想以上にかわいくない。いやかわいいだろうと思っていたわけではないが、予想以上に、必要以上にかわいくない。

まるでオヤジだ。なのに声はバイ◯ンマン。意味がわからない。




銀「おい誰か説明しろ！何だアレ！」

沖「旦那！ありゃ妖怪でさァ！今までのことは全部あいつの仕業だったんでィ！」

新「あ、あれが妖怪！？」


あれが妖怪だと言われ戸惑う万事屋。無理もないだろう。今目の前で起こっていることはとても信じ難いことだ。



山「沖田隊長！あれが言ってたハンコ・オッキィですか！？」

沖「ああ、おそらくな。」

ハ『何？俺結構有名なわけ？グヘヘへ。』

沖「おい、気持ち悪ィからその笑い方やめろ。」

ハ『え、あ、すいません。って、何謝らせてんだよ！今どんな状況か分かってんのか！』



意外にもノリは良いらしい。そんな目の前のでかい妖怪に、俺は質問を投げかけた。



土「おい！葵達を反抗期にしたのはテメェか！」



そんな質問に対して、ハンコ・オッキィは、下品なツラをさらに下品にニヤつかせて言った。


ハ『ああそうさ。中々楽しかっただろ。』

近「何が楽しいだ！俺がどんな思いで今日を過ごしたと思ってる！！！」




いつの間にか生き返っていた近藤さんが泣きっ面で反論した。

第193訓 全部が全部妖怪のせいじゃない→←第191訓 信じたいと思う心が大事

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す