【銀魂】真選組の小娘ちゃん ５

第189訓 特攻服ってアレ何なの？ ページ16

土方side


近「ここか！」

土「ああ」


運転していたパトカーを止める。俺は近藤さんと先程走って来た隊士を乗せて、もう一台のパトカーは山崎が運転していて、そこに総悟と万事屋も乗せた。

そして、俺達がどこで停止したかというと、コンビニの前。



隊士「いました！あれです！」

土「なっ！？」

近「葵ちゃんんん！！！」



走って来た隊士には、葵が大変なことになっているから来てくれ、と告げられたが、これは…


新「銀さん！あれ、神楽ちゃんじゃ！」

銀「え？あいつ何してんの？」

沖「こりゃあ一体どうゆうわけです？土方さん。」

土「いや、俺にもよく…」





今の状況はというと、それは…









「何しとんのじゃワレェェ！ど玉ブチ抜くぞアァン！！！」

神「どいつもこいつもコンビニに頼りすぎなんじゃワレェェミンチにすっぞアァン！！！」







変な特攻服のようなものを着た葵と万事屋のチャイナ娘が、刀と傘をそれぞれ持ってコンビニを占領していた。駐車場の所で、誰もコンビニに入ることの出来ないようにしていたのである。

一見するとそれは、そう、ヤンキーだ。変な賊に所属した、いわゆるヤンキーだ。



山「反抗期を、拗らせた？」

近「それで葵ちゃんがヤンキーに！？」


慌てふためく近藤さんに対して、もはや俺はため息しか出てこない。

取り敢えず、仮にも警察がこんなことをしているのはマズいので、何とかして連れ戻さなければ。


だがその思いは、次の瞬間朽ち果ててしまうのであった。









銀「おい神楽。んな所で何してんだ。人様の迷惑だろーが。さっさと帰っ」

神「誰だテメェェェ！！！」

銀「ぶべらっ！」

新「銀さん！？」




チャイナ娘にぶっ飛ばされた万事屋。一発KOだ。だがしかし、それよりも重大な問題が明らかになった。




土「チャイナ、万事屋のこと誰だか分かってねぇのか？」

近「ええ！？じゃ、じゃあ、葵ちゃんも俺たちのこと分かんないの！？」




近藤さんは早くも涙を流していた。俺は迷う。葵に声をかけるべきか。だがもしかけて万事屋のようにぶっ飛ばされたら、正直立ち直れる気がしない。だって、この変わり用をどう受け止めればいいんだ。あんなにいい子だったのに、一体どこで間違えてしまったんだ。

俺がそうやって考えてる間にも、葵はこちらを怪奇そうな目で見つめていた。



俺も、泣いちゃおっかな。

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