【銀魂】真選組の小娘ちゃん ３

第119訓 教育は年齢に合わせてするのが大事 ページ35

土方side


近「葵ちゃん、じゃあ留守番頼むよ。」

「………。」

近「お土産買って来るからさ〜。」

「本当に？」

近「本当本当！」

「………じゃあ、分かった。」

近「いや〜助かるよ。じゃ、行ってきま〜す！」

「行ってらっしゃい。」


午後7時、俺達は葵と数人の隊士を残して屯所を出た。葵は連れて行くべきではないと判断し、留守番を頼んだが、それがどうも気に食わなかったようで。さっきまで自分も行くと言って聞かなかったが、ようやく留守番を承諾してくれた。それでもまだ納得のいかないという顔をしていたが。



沖「別に連れて行けばいいじゃねぇですかィ。」

土「何言ってんだダメに決まってんだろ。つーかお前ェも本来なら置いて行ってるからな。」

沖「何を今更。」

近「まあいいじゃないか。良い子で待っててくれるさ。」



俺達真選組は今日、上との大事な会議がある。今はそれに向かっているところだ。とても重要な内容で、もし敵に聞かれでもしたら大問題だ。そこで護衛につかせる隊士を多めに連れている。
残った隊士は万が一葵が屯所から抜け出したりしないよう見張りにつけている。

見張りの隊士は、葵が暇しないようしっかり相手をすると言っていたが、まあ心配なことに変わりはないわけで。



土「近藤さん、時間大丈夫か？」

近「ちょっと急いだ方がいいかもな。」



葵がわがままを言うことは予想していたので、早めに屯所を出る準備をしていたが、それでも時間を食ってしまった。上との会議なので遅れるわけにはいかない。


沖「土方さん、今から何しに行くか分かってやす？会議しに行くんですよ。遊びに行くわけじゃねぇですぜ。」

土「んなことお前に言われなくても分かってんだよ！！！」

沖「そういえば、万事屋んとこのメガネやチャイナは普通に行ってやしたぜ。」

土「うちはあのクソ天パみてーないい加減な教育はしてねんだよ。」

近「美人がいっぱいいるぞ〜。まあお妙さん以上の美人なんてこの世にはいないけどな！」


近藤さんはノリノリらしい。総悟も「酒が飲めらァ。」などと言って、やはりノリノリだ。遊び感覚で行ってんのはてめーの方じゃねぇか。

そんな会話をしている間に、目的地に着いた。
もう気付いた読者もいるかもしれない。上が会議のために選んだ場所。葵を連れて来るべきではないと判断した場所。そう、









吉原だ。

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