第89訓 ルフィは、良い奴。 ページ1
サン・ゾクゥ「山賊なんて、山賊なんてさぁ、もうやる意味ねぇよ。結局誰も俺のこと山賊って呼んでくれねぇしぃ、山賊だと思ってるの俺だけだしぃ。」
砂を掴んで海に投げていることからかなりいじけている事が分かるサン・ゾクゥさん。あとこれからはサン・ゾクゥ「」からサ「」になります。
サ「山なんてさぁ、虫は多いし、食べ物もろくにねぇし、海の方がよっぽど良いじゃん。もう山賊やめて海賊にでもなろうかな。」
桂「どうやら山賊としての生活に嫌気がさしたようだな。」
銀「そもそも何で山賊になんてなろうと思ったんだよ。」
「思い切って海賊になっちゃえばいいのに。ルフィに仲間にしてもらえばいいのに。」
銀「お前ルフィがあんなの仲間にすると思うか?絶対ムリムリ。」
サ「そうだよ。どうせ俺なんて…」
銀「あれ、聞こえてた?」
彼が海賊になるかどうかは置いといて、少しでも情報を得たいため、彼に話しかけてみることにした。
「あの〜」
サ「!あ、貴方達は?」
サン・ゾクゥさんは少し驚きながら砂を海に投げていた手を止めた。そして不思議そうに私達を見つめている。
「実は私達、違う世界からこっちの世界に入り込んじゃったみたいで、何か知りませんか?前にもそんな人が現れたとか、ちょっとした情報でも良いんです。」
サン・ゾクゥさんは少し考える素振りを見せたが、その後すぐにこう言った。
サ「すみません。こんな僕じゃ、貴方達のお役には立てそうにありません。」
凄く申し訳なさそうに言うもんだから、何だかこっちまで申し訳なくなってきて、「いいんですいいんです!ありがとうございました。」と、とりあえずお礼を言っといた。
銀「おい、かなりのネガティヴ思考じゃねーか。聞いてねーぞ!」
桂「山賊とはさほど甘いものではないらしい。」
「ど、どうします。」
三人集まって作戦会議。集まってって言っても手錠のせいで最初から離れることは出来ないんだけど。
「とりあえず、励ましてみます?」
銀「いいよ面倒くさい。あそこまで心が折れちまった奴はもう修復不可能なんだよ。」
「でも、あの人以外人もいないみたいですし。」
桂「なら色々質問してみよう。銀時のケツに刺さったキノコの事とか、何か知っているかもしれん。」
「それもそうですね。」
そして私達は、山賊と呼ばれたかったけど呼ばれなかった男、サン・ゾクゥさんに色々聞いてみることにした。
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パピポ - 3人の絡みが見れた!!!最高です!!ありがとうございました!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - ペンペン草さん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけて感激です!!すごく励みになります!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします!!! (2020年5月17日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ペンペン草 - やばいです!!絵、お上手でお話も最高です!!! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 97f71150c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 紅蝶さん» 本当ですか!?嬉しいお言葉ありがとうございます(≧∀≦)その言葉をバネにこれからも頑張りたいと思います!!! (2017年9月22日 20時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
紅蝶 - 面白過ぎです (2017年9月22日 19時) (レス) id: 306794bfc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2017年5月7日 14時