【銀魂】真選組の小娘ちゃん

第7訓 嫉妬という名の刃は常に近くに存在する ページ8

「土方さん！」

息を切らしながら土方さんのとこまで駆け寄った。

土「おう、どこほっつき歩いてた。」

「ごめんなさい。人斬りは？」

土「とっくに逃げたよ。今は死体の片付けだ。」



死体は酷い状態らしい。これで四件目だ。幸い、ここは人目につかないので周りに野次馬はいない。



「とうとう昼にも出たんですね。」

土「ああ。」


前の三件は夜だった。
土方さんも混乱しているようだ。


沖「どうするんです土方さん。もし神出鬼没にでもなって、街中で人斬るようになったら、江戸中大騒ぎですぜ。」


土「ああ、早々に捕まえねえとな。」


私の今の正直な気持ち。


面倒なことになった。



クソー仕事増やしやがって。人斬りめ。絶対に捕まえてやる。





山「副長ー！」


私が一人で意気込んでいると、山崎が走ってきた。





土「調べはついたか。」

山「はい、人斬りにやられた人の共通点が見つかりました。」

近「共通点？」



へーそんなものあったんだ。なんだろう。



山「実は、やられたのは全員男で、しかも彼女とのデート中にやられてます。恐らく、厠に行く隙などを狙ったのでしょう。」




え、なにそれ。


「もしかして人斬りさんリア充死ね派？」

土「なんだその派閥。」

近「トシ、人斬りさん、本当は悪い人じゃないんじゃないかな。」

土「なに犯罪者に共感してんだよ。あと’さん’をつけるな’さん’を。」

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