【銀魂】真選組の小娘ちゃん

第20訓 名は体を表す ページ23

ゴリラの着ぐるみを着て芸を連発し、なんだか本当にゴリラになりかけていた近藤さん。

みんな楽しく盛り上がっていた。







ところが、まさかの事態が起こったのである。








土「こんなとこで何やってんだ。」




ドスの効いた声。鋭い瞳孔の開いた目。タバコの匂い。

そう、奴だ。来ることのないと思っていた奴が来たのである。


土「上司を奴呼ばわりすんじゃねぇ。」

「…すみません。」




土「つーかお前ぇ、見廻りもせずになにゴリラと遊んでんだ。早く返してこい。んで仕事しろ。」


「え、あ、はい。」




隣を見やると、近藤さんは着ぐるみの中で泣いていた。ような気がする。


だって、土方さんにすら近藤さん本人だと気づかれないんだもん。モノホンのゴリラだと思われてんだもん。そりゃ、泣くわな。


ゴリラのかっこうをさせたのは紛れもない私なんですけど。テヘっ。


「すっすぐ返してきます！ほら行くよイサオ！」

土「ん？イサオ？」


近(気づいてくれたか、トシ！)

(ヤッバ！近藤さんだってバレたら怒られる！)



土「名は体を表すってこーゆーことか。」

近(違うゥゥゥゥウウ！！！関係ないから！イサオとゴリラ関係ないから！漢字にしてみて！「勲」！どっからどう見てもゴリラに結びつかないから！なに⁉俺のせいでそんなイメージついてるの⁉てゆーか…)









近「暑いんですけどォォォォォォオオ！！！」

土「近藤さん⁈」


「え⁈ちょっと！」








叫びながら着ぐるみを脱いだ近藤さんは、全裸だった。




近「……むれちゃった。」





今まで大勢いた観客達は皆帰って行った。とゆーか逃げていった。皇子とじいもいつの間にかいない。

公園に残された私達三人。




近藤さんは








カチャ

土「公然わいせつ罪で現行犯逮捕。」


土方さんに逮捕された。

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