【銀魂３Ｚ】好きで惚れたわけじゃない【沖田総悟】

予習 ページ46

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わいわいがやがや

飲んでいるのはオレンジジュースにも拘わらず、早速酔っ払いのようなテンションで馬鹿騒ぎを始める３Ｚメンバー達。合いの手代わりに綾戸や新八のツッコミが入る中、ふいにお妙が「ウフフ…」と不敵に笑った。

「そろそろアレの時間かしらね…」

「「「――――！」」」

その一言で、全員がシンと静まり返る。唯一綾戸だけが『アレって何だろう』と疑問符を浮かべていると、お妙がもったいつけて口を開いた。

「毎年恒例！クリスマス王様ゲーッム！」

反応は実に多種多様だった。神楽のように「ヒャッホーイ！」と喜ぶ者から、新八のように俯いて闇を感じさせる者まで居る。

毎年恒例と言うからには、彼等は高一の時から『クリスマス王様ゲーム』をやっているのだろう。今年から入った綾戸は納得したように彼等の反応を眺めていた。

「あ、ごめんね。毎年恒例なんて言っちゃったけど、Aちゃん王様ゲームの心得は…？」

「ええと、王の棒を引いた人が、番号を指定して命令できるんですよね？」

「うん、それさえ分かってれば大丈夫ね」

お妙は微笑み、アイス棒の入った空き缶をコタツの上に置いた。

全員が各々一本のアイス棒を掴むと、「じゃあ、引くわよー？」と明るく宣言する。

「せーの、」

「「「王様だーれだっ！」」」

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