私はもう必要ないんだ

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美和「そう、椿がそんなことをね」

弥衣「あの、母さん？」

美和「何を考えてそんなことを言ったのかしら？また会ったら」

弥衣「いや、別にいいんだけどね?!」

高「弥衣、ちょっと遮る」

弥衣「え」

高「いい加減出てくればいいじゃないッスか」

ガチャ

弥衣「どうも」

右京「来たんですね」

雅臣「まぁ、仕方ないよ」

美和「私が頼んだの。来てほしいって。弥衣は悪くないわ」

椿「母さん…」

梓「まぁ、母さんが呼んだなら仕方ないよね」

美和「あのね、貴女達が弥衣を連れてきてくれるべきでしょう?!」

ケンカになる？

弥衣「母さん、俺…」

椿「そんなの弥衣が出ていくから悪いんだろ！俺らのせいじゃねー」

やめて

美和「何でも弥衣のせいにしない」

梓「まぁまぁ二人共落ち着いて」

右京「そうですよ。結婚式なんですよ」

要「とりあえず、弥衣が謝ったらいいことじゃないのかな？」

美和「弥衣は悪くないのよ?!謝る理由がないじゃない！」

もうやめてよ

お父さん、皆が怖い

弥衣「も、めて」

高「弥衣？」

弥衣「もう、やめて‼」

美和「弥衣」

椿「やめろって誰のせいで！」

弥衣「俺のせいだよね。謝るから。これ以上ケンカしないで。本当にごめんなさい」

高「弥衣」

弥衣「あと、母さん、結婚おめでとう。お幸せにね」

あぁ、泣きそう

弥衣「椿兄さん」

椿「っ！なんだよ」

笑え、笑わないと

弥衣「ﾆｺｯ 生まれてきてごめんなさい」

椿「なっ‼」

美和「弥衣‼そんなこと言わないで」

弥衣「ありがとう、母さん。俺、母さんの子で良かった。本当にそう思う。だから、俺の分まで幸せになってよ。お願い」

美和「弥衣…」

弥衣「俺は大丈夫だから。和成、帰ろうか」

高「え、あぁ」

弥衣「失礼しました」

ﾊﾞﾀﾝ

笑えてたかな？

高「弥衣」

弥衣「か、ずな、り。これで、良かっ、た、のかな？ちゃんと、笑え、てた？」

気が抜けたのかな？

泣けてきた

高「あそこは、怒ってもいいところだったと思うけどな」

弥衣「俺が謝れば、皆、ケンカしなくて、よくなる。皆が笑っていればそれでいい」

高「俺は弥衣にも笑っていてほしいけどな」

弥衣「ありがとう。和成」

高「何が？」

弥衣「今日、ついてきてくれて。感謝してる」

高「弥衣…ったく、あんま溜め込むなよ？」

弥衣「ｸｽｯ 心配してくれてることにも感謝しないとな」

そうして俺らは家に帰った

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