私はもう必要ないんだ

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弥衣「あれ？母さんから電話だ」

結婚式、遅れたから怒られるかな？

でも、まだ始まってないよね

高「俺に構わず出たらいいぞ」

弥衣「うん。ありがとう。ﾋﾟｯ もしもし」

美和『弥衣？久しぶり。元気だった？』

弥衣「うん。元気だよ。母さんも元気？」

美和『元気よ。ねぇ、弥衣』

弥衣「何？」

美和『…やっぱり結婚式、来たくなかった？』

弥衣「え、いや、行くつもりだよ。ただ…」

美和『雅臣達と来るのが嫌だったんでしょ？』

弥衣「なんで、知ってるの？」

美和『右京から聞いたからよ』

弥衣「怒らない、の？」

美和『怒らないわよ。でも、一応弥衣にも話を聞いておこうかしら』

弥衣「…実は朝リビングに出たら俺をどっちの車に乗せるか揉めてて、それで兄さん達の間に亀裂が入りそうになってた。

家族がバラバラになりそうで、そしたら母さんが悲しむって思ったら勝手に口が開いて…

俺は電車で行くから車には好きなように乗ればいいって言っちゃって…それで」

美和『家を出たってことね』

弥衣「ごめんなさい」

さすがに家を出るのはまずかったかな

美和『いいのよ、謝らないで。じゃあ、結婚式には来てくれるのね』

弥衣「うん。でも、1人じゃ勇気いるから友達も一緒でもいい？」

美和『もちろんよ。それに、あの子達に会うのが嫌なら私に顔を見せてくれるだけでいいから』

弥衣「うん。ありがとう、母さん」

美和『ｸｽｯ それじゃ楽しみにしてるわね』

弥衣「ﾋﾟｯ 電話終わったよ。和成」

高「よし、じゃあ行きますか」

そして俺たちは結婚式会場に向かった

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