足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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ひたすら手を動かし、時には接客をする。
花用のPOPを作るために画面を見ながら全力でコードを入力していく。

できるだけ正確に、素早く…

鶴蝶「ごめんな、藍子」

藍子「鶴蝶さんくらいですよね。まともなのって…」

鶴蝶「いや、あぁ…まぁ…」

歯切れ悪っ！！
どれだけイカれてんだろう…

けどなぁ…
三途さんがヤク中ってだけでイカれてる感じするもんなー

てか、私三途さんが薬飲んでるところ見たことない。
会って2日だし、当たり前なんだが


…待てよ？
いくら三途さんが薬を飲んでるところを見たことがないと言ってもイカれてるのは確かなのよ。
だって、人の家のドア破壊したり火つけるんだぞ？破壊魔がまともなわけねぇわ。納得。

鶴蝶「お前、タイピング早いな」

藍子「数字の打ち込みだからだと思います」

これでPOPを作りラミネートして切る。
穴を開けて果樹などの木の鉢につき刺せば完成だ

藍子「そういえば店長は？」

鶴蝶「あぁ、あの人なら電話してるぞ」

まぁ、電話注文とかは店長が1番的確だもんな。
事務仕事もあるだろうし…ほんとお疲れ様です。

鶴蝶「藍子、1つ聞いてもいいか？」

藍子「なんです？」

鶴蝶「あの店長は何者なんだ？」

藍子「人間ですけど？」

宇宙人ではないだろう。
あ、でもその辺の人よりスペック高いしビジュアルもいい。頼りにもなる。

そう考えたら人間じゃないのでは？

鶴蝶「そういう事じゃなくてだな…」

ごめん、すげぇなんか悩ませちまった…

そうだよね。話しにくいこともあるよな。
言わせようとしたわけじゃないんだけどそんな感じになったよな。

藍子「んー、また後ほどお話しますって感じですね。てか、店長から聞いてるのかと思ってました」

鶴蝶「タイミングが悪くてな」

さすが店長。
タイミングの悪さは職場内でナンバーワンだもんね。

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