足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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マイキー「他に何かあるか？」

一通りの説明が終わった

他にって言われてもペーペーには何がなんだか…

蘭「こいつに日用品買ってあげたいんだけど」

竜胆「家も焼いたし、必要最低限しか持ってないよな」

それで思い出した

藍子「…仕事で着て行く服、燃えた気がする…」

清掃は土日しか行かないし、交通整備も昨日は必要なかったから家にあったはずだし…

ホームセンターはエプロンをロッカーに置いてるから問題ない。学校のジャージを着ればいいわけだし？
コンビニはさっきまで行ってたから服は持ってる

まぁ、燃えたのは服だけじゃないけどな

三途「それを早く言えや！」

藍子「ﾋﾟｨｯ ごめんなさい！教科書も燃えてます！」

そんなに言わなくてよくない？
私だってこんなことになるなんて思わなかったんだよ！

九井「○○会社の清掃業…作業着みたいなもんか」

藍子「そうですそうです」

鶴蝶「交通整備のは見慣れたやつか？」

藍子「あ、はい！多分！」

竜胆「多分？」

いや、私の思っているのと鶴蝶さんの見慣れたやつは違うかもしれないじゃん？
だいたい一緒だろうけどさ

九井「安心しろ。服と教科書は裏ルートから仕入れてやる」

藍子「あ、ありがとうございます…」

裏ルート…初めて使う…
私が使うわけじゃないけど

蘭「もう遅いし、何も無いなら寝ような〜？」

竜胆「お前休みとかねぇの？服とかいるだろ？」

藍子「平日とかなら学校終わりとかに時間ありますよ」

三途「休みって言わねぇんだなァ？」

ガッツリした休みなんぞない

藍子「アイツらと暮らしてたらそんな一日休みとかないですよ。それに、ホームセンターは人が入ってこないので極力休まないようにしてるんです」

本当は誰かが入ってから辞めたいのだが、そんなわがままは通じないだろう

鶴蝶「人いるか？」

そんな『お茶いるか？』みたいなノリで言われても…

藍子「そりゃ欲しいですよ。私の後釜が入るなら、辞める前にある程度技術的なことを叩き込んでから辞めたいです」

それはホームセンターだけではないけども。
でも、他のところは割と人がいるからな。

欲しいとしたらコンビニだけど、私の後釜はベテランの人って決まってるらしいから心配はしてない

鶴蝶「希望は？」

藍子「真面目でできるだけおおらかな人がいいですね。サボり魔とかはいらないです」

鶴蝶「補充しておく」

やっぱりお茶の補充と同じ感覚なの？

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