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二郎「なぁ、藍子。俺はお前と『TDD』の間に何があったのかは知らねぇ。けど、また新しく関わっていけばいいんじゃねぇの?
兄ちゃんとお前がギスギスしてるのはやっぱり嫌だしさ」
藍子「二郎…そうかもしれない。けど、今更どの面下げてあの人たちに会えばいい?私は逃げた。助けてもらったのに、何も出来ずに…」
私がそう言うと同時に誰かに抱きしめられた
甘い匂い。…乱数さんだ
乱数「そんなこと気にしてたの、藍子?バカだなぁ。そんなこと、ボク達は気にしてないよ。
ねぇ、もう1回笑顔でボクの名前呼んでよ。藍子」
藍子「乱数…さん」
乱数「あははっ!泣いてるじゃん。可愛い顔が台無しだよ?」
藍子「泣いて…ないです」
左馬刻「おい、乱数。何泣かしてんだよ」
乱数「あ、左馬刻!おっひさ〜」
藍子「左馬刻、さん」
左馬刻「ったく、心配させんな。お前は笑顔で会いに来てくれたらそれでいい」
謝らないといけないのに言葉が出てこない
藍子「ごめ…なさ…酷いこと、言って…逃げて、ごめんな、さい」
左馬刻「いや、俺らもお前の気持ちに気づいてやれなかった。だから、謝んな」
寂雷「そうだよ。誰も君を責めてない。気づいてあげられなくてごめんね」
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年2月13日 17時