マジックショー6

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そこにいたのは、年齢層がバラバラな人たち

左馬刻「なんだ、コイツら」

黒南「パッと見だと、30代後半から上の人たちじゃない？」

左馬刻「なんでそんな奴らにつけられたんだよ」

そんなこと言われてもな…

黒南「ただの気まぐれ、とかじゃなさそうですよね。人違いとかでもない感じ？」

「お前が、黒南さんの娘だろ！」

…黒南さんの娘？

黒南「あなた達が言ってる黒南さんが、黒南竜也のことを指すなら…まぁ、私が娘なんでしょうね」

娘と名乗るのも嫌な場合、どうしたらいいんだろうね

左馬刻「知り合いか？」

黒南「なわけ…お初にお目にかかります、のレベルで知りません」

そもそも、誰？

「…っ、この、恩知らずがぁ！」

「親不孝者！」

「人殺し！」

黒南「うわぁお…」

見知らぬ人からめちゃくちゃ罵倒されるんだけど…

黒南「いや、マジでなんなわけ？」

左馬刻「お前のこと知ってるような口振りだぜ？」

黒南「えぇ…私、誰も殺してないですが？人殺しではなくない？」

左馬刻「前世のことじゃね？」

そんなことある？

黒南「前世のこと言われても分かるわけないじゃん。記憶にございません。あいにく、前世の記憶なんて持ち合わせてないです」

なんだよ、前世って

黒南「仮に前世で人を殺してるとして、あのおばあさんは何？私の前世を知ってることになるの？」

左馬刻「あの婆さん、殺したとか？」

黒南「えぇ…前世の私怖いな…てか、わざわざ『あなた、前世で人を殺してますよ』って伝えに来てくれんの？もしそうなら、あのおばあさん、優しさの無駄遣いじゃん」

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