Bonbons d'ange【ymar】 (ページ30)

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･ｾｶﾝﾄﾞﾗｲﾌページ30

ymside

俺はあの日以来仕事を辞めた。上司に辞表を提出し、引き継ぎも完了させ、デスクの上の荷物も取り払った。

老後のためにある程度の貯金もしていて、出費ももゲームや衣類のみが主だったから別に大丈夫だろ。

あとはマンションの解約をして土地を売れば安定だな！その後はあのカフェで働いてほのぼの過ごすつもりだった。

｢…なんだこれ？督促状？｣

"ご購入された商品は全て配送が完了しました。○月○日までにお支払い頂かない場合は訴訟を……"

｢そしょう……訴訟!？｣

なんだこれ、俺こんなの買ってないし。もしかしてカードの情報が漏れているのか、てか値段は…

｢5000万？うそだろ……｣

弁護士の友達である中島裕翔というやつに相談したところ、難しいですねぇ、の一点張りだった。

最初は、｢俺こんなの買ってないしおかしいですよ！本当どこのどいつですか？早く捕まえて下さいよぉ｣

なんて言ってた俺だけど、3日経った今、段々と5000万という数時が現実味を増してきて実は冷や汗が止まらない。

山｢仕事、続ければよかったかな。ふははは｣

精神崩壊状態である。どうしよう明日にはこの家も売り払っているので出ていかなければいけない。家具も何も無い部屋で無機質な床に脱力状態だった。

大家さん｢もう山田さん！明日には出ていってもらうからね！｣

山｢はい…分かってますぅ｣

取り敢えずあるものだけリュックに詰めて家を追い出された。

金なし家なし仕事なし彼女なし。借金あり。俺の第2の人生は相当な野ばらの道のようだ。