マフィアと探偵 3

33話 ページ41

リンネ「……さて、そろそろ終わりにしようかしら？」



そう言ってリンネはキャメルの頭に拳銃を突きつけ引き金に指をかけた。



キャメル「！！」


コナン ジェームズ「「キャメル(君)さん！！」」


そんなリンネの様子に気づいた二人、コナンは止めに入ろうと走り出す。



コナン(クソッ！！間に合わねぇ！！)



ゆっくりと引き金を引こうとするリンネ、全力で走り必死に手を伸ばす。すると、



パァン！！



リンネ「！？」 コナン「！！」


突然銃声が鳴り響きリンネが持っていた拳銃が弾き飛ばされた。



リンネ(バカな！！此処にはＦＢＩとガキだけなのに、……まさか、増援！？)



そう驚きながらも視線だけであたりを見回す。すると、目の前にあるコンテナの上から一人の男が現れた。



？「まさか此処までやってくれるとは思わなかったな」


コナン キャメル「「赤井さん！！」」


そう言ってコンテナから飛び降りライフルを肩に担いだままリンネに視線を捉える。



リンネ「赤井！？………おかしいわね、貴方は組織に消されたはず。なのにどうして生きている？」



突然現れた赤井にリンネは睨みつけるが、何か分かったのか目を見開いた。



リンネ「……成る程、沖矢昴という男は貴方だったてわけ。通りで貴方から嗅いだ事のある煙草の匂いがすると思った」


赤井「ホォー、この距離で煙草の匂いが分かるのか」



リンネ「生憎私は五感が優れてるの、他の連中と一緒にしないで」


リンネの言葉に目を見開く赤井とコナン、すると今まで黙ってたジェームズが口を開けた。



ジェームズ「すまないがセイバーの事件について質問があるのだがいいかね？」



表情を変えず問いかけるジェームズにリンネはチラリと見るが、すぐに赤井の方に視線を寄越す。



ジェームズ「事件時に奴らと銃戦にあってね、その時一人の捜査官が奴らでもない何者かによって殺害された。脳天に一発で死亡したんだが、……君がやったのかい？」



ジェームズの言葉にコナンは知らなかったのか驚いた顔をする。そんなコナンの様子を横目にリンネは口角をあげて答えた。



リンネ「あら？だったら何？」


ジェームズ「彼を殺したのはジンを助けようとしたからなのか？」


ジェームズの言葉に肩をビクつかせたリンネ、顔を俯き黙りこんだ。すると、



リンネ「……ッフフ」


コナン「？」


赤井 ジェ「「………。」」


突然笑い声が聞こえた。同時にリンネが震えながら顔をあげた。

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