17、追跡者 ページ19
『これ買った……これは明日届くとして…
こんなもんか、よし!終わった!酒!』
頼まれた物品の発注が終了したのは日が落ちた頃だった。
くそ…結構めんどくさかったぞ…国木田め…高い酒奢らせてやる…
国木田を恨めしく思いながら事務所に戻ろうとした時だった。
『!…はぁ…』
…つけられてる。確実に。
一定の距離を保って、姿は決して見せない。
時間帯的に、まだ一般人が歩いて居るため、確実に姿を捉えることが出来ない。
数は2…といったところか。
まだ隠れている可能性もあるが。
気にせず事務所へ戻るか、
撒いてみるか、
潰しておくか、
『うーん…なんか知ってる奴の気もするんだけどな…』
俯きながらそんな事を考えていたからか…
ザッ…
目の前にその追跡者の1人が居た事に
気付くのが遅れてしまった。
.
?「最大の敵は、油断っすよね…?
A姐さん」
『!!しまっ……!』
・
-NO side-
ドゴオオオッ
突然の攻撃に吹き飛ばされたA。
人気の多い道から、路地裏へ。
Aを襲ったのは、1人の青年。
?「やっべぇ…テンション上がっちゃってやり過ぎた…中原さんに怒られる…」
その青年はAの元に近付いていく。
コツ…コツ…
?「い、生きてますよね…A姐さん…?」
ピクッ__
『あっぶないだろうが!!糞餓鬼が!!』
ヒュンッ
実はAは青年の攻撃が中る前に防御の構えをとっていたため、ダメージは殆ど無かったのだ。
?「うわあああ!?いきなりナイフ投げるなんて反則っすよ!」
『お前が云うな、不意討ちしたくせによォ』
立ち上がり、砂埃を払う。
?「あれ、結構強めに攻撃した心算なんすけど…」
『あれがか?………じゃあ
弱くなったんじゃねえの?』
ふっ、と鼻で笑うA。
____コツッ
『!』
そこに現れた新しい人影。
その正体が解ったAは、大きく息を吐く。
『………もう一つの気配はお前だったか…
中也』
中「久しぶりだなァ…A」
____中原中也。Aがマフィアを抜けた日、最後に目撃したのは、この中原である。
中原は、Aを襲った青年に近付き…
ゴンッ
?「いでぇっ」
頭を殴った。
中「手前はッ…一つぐらい命令を聞きやがれ!」
?「だって……A姐さんに会えるって聞いたら舞い上がっちゃって…」
823人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます!中て、の漢字と当て、の漢字は意味が同じだそうです。というのも私も調べながら使用しております(^_^;)なので、誤字ではないです!ただ常用では無い方の漢字を使用しただけになります! (8月26日 19時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - このお話読んだばかりですが面白くて好きになりました。質問なんですが8.9話くらいの会話であった中てたらって当てたらの間違いですか?誤字なのかなと気になりました😖 (8月17日 21時) (レス) id: a9005c748b (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - Mさん» Google先生に翻訳して頂いております( ̄^ ̄゜) (2020年10月8日 1時) (レス) id: 9c4eef1db5 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - スペイン語喋れるんですか?! (2020年3月17日 5時) (レス) id: 5bd05575e7 (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!続編さっき出しました!本篇まだですが早めに更新できるようにしますね! (2016年6月9日 23時) (レス) id: d2923cd544 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奈々 | 作成日時:2016年3月20日 21時