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そうして週末になった。
稲実の試合は第一試合で圧勝だった。
今は第二試合の青道vs横学を観てる。
青道…か。
相変わらずの強気のリード。
あの頃より鋭さを増したセカンド送球。
あの頃より少し背の伸びた君。
あの頃より少し凛とした顔をしてる君。
…あの頃より大人びた君は、
あの頃よりかっこよかった。
A「一也…((ボソッ」
.
試合終了後。
神様って意地悪だ。
…どうして会ってしまうのだろう。
A「!……っ」
ちょうど球場から出てきた君。
御幸「!…」
A「…」
気まずい…。
別れてから1回も話してなかったから…
御幸「…」
そのまま何も話さないまま君は私のすぐ隣を通り過ぎた。
A「っ…」
あの頃と変わってないのは君の匂いだけ。
変わったのは、私を見つめるその目。
A「…かっこよすぎるんだよバカ…((ボソッ」
その呟きは、人混みの渦に消えていった。
その時、誰かとぶつかった。
?「あ、すいません!」
青道の野球部の人だった。背番号はつけていない。
A「すいません…」
?「俺、前見てなくてすいませんでした!怪我とかないッスか?」
A「大丈夫です((微笑」
?「//そ、それならよかったッス!」
「栄純くん、行くよ?」
栄純と呼ばれたその人は去っていった。
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作者名:ふー | 作成日時:2018年7月25日 7時