お兄ちゃんはあげません。【降谷零】

24 ページ25

コナンside




部屋から顔を覗かせた犯人を一瞬で取り押さえた安室さん。赤井さんはAちゃんのもとへすぐに行った。




俺は部屋の中の確認。
…怪しいものは無さそうだな。







「安室さん、こっちは大丈夫だよ」




「ありがとう。」






完全にノびた犯人がいた。



Aちゃんはガムテープが口だけに貼られていた。






「お兄ちゃぁぁぁん」






走って安室さんに抱きつきに行った。
安室さんもしっかり抱きしめる。





「A…！大丈夫か？怪我してないか？」





「うん"…！！」







多分今の安室さんは、公安でもなく、安室透でもなく、バーボンでもない…Aちゃんの兄の降谷零だ。







「…うん、だから、よろしくね高木刑事」






俺は高木刑事に連絡をして、すぐ来てくれるそうだ。






.






俺達は警視庁へ行くことに。




「口だけにガムテープっておかしくない？」




「ほんとは、手もついてたんだけど、お兄ちゃんに外し方教えて貰ってたから知ってたの





それで、外して、おじさんがいなくなった隙に口のガムテープとって電話かけたの。」





「どうして僕にかけたの？」






俺とAちゃんは後部座席に並んで座っている。








そして、俺に耳打ちした。






「お兄ちゃん出てくれないことがあってね、コナンくんなら絶対出ると思ったの。来てくれてありがとう(ﾆｺｯ」




「う、うん/」







.






犯人が工藤家に電話をしたのは、この前俺と2人で行った時にAちゃんが工藤家の子どもだと思ったらしい。


犯人はただ工藤家という理由で誘拐した訳ではなく、家が大きく金がありそうだったから、らしい。







「沖矢さん、本当にありがとうございました。
コナンくんも、ありがとう。」





「いえ、無事で何よりでしたよ」







…これで少しは安室さんの赤井さんへの恨みが収まればいいんだけどな。







まぁ、Aちゃんが無事で何より、だな。

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す