お兄ちゃんはあげません。【降谷零】

25 ページ26

お兄ちゃんと手を繋いで家に帰った。





ご飯を作ってるお兄ちゃん。
久しぶりにお兄ちゃんがお家にいる。






「A、これからは何かあったらコナンくんじゃなくて俺に電話かけてくれ。」







…お兄ちゃん怒ってるの？




「まぁ、Aの事だから俺に気を使って俺に電話しなかったんだろうけど。


お兄ちゃんはAの方が仕事より大事だから。…わかった？」





「うん…ごめんなさい」






「はは、怒ってるわけじゃないんだよ」




「ほんと？」




「あぁ(ﾆｺｯ」








Aにはお父さんもお母さんもいないの。
お兄ちゃんのお家にくるまでは、お爺ちゃんのお家にいたの。


でもね、この前ね、お爺ちゃんがびょうきでしんじゃって、お兄ちゃんのお家に来たの。




お兄ちゃんはたまに会ったことがあったからね、Aはかっこいいお兄ちゃんがずっと大好きだったの









お爺ちゃんとおわかれしたのはすっごく悲しいけど、お兄ちゃんといられるのはAは嬉しいんだ。





「お兄ちゃん、あのね…/」






「どうした？A」





いつもよりも優しいお兄ちゃん。








「Aね……お兄ちゃんにお手紙書いたの//」






「手紙…？」





「国語の授業でね、お父さんやお母さんにお手紙を書きましょうって言われて、Aにはお父さんもお母さんもいないけど、お兄ちゃんがいるからお兄ちゃんに書いたの！！」





「…っ、ありがとう。」






「Aね、お兄ちゃんのこと大好きだよ！！」






「ありがとう。俺もAのこと大好きだよ」

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す