お兄ちゃんはあげません。【降谷零】

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コナンside




Aちゃんと2人でポアロへ向かって歩いている。
…にしても、この子誰かに似てるような、



「コナンくんのお父さんかお母さんて本が好きなの？」




「え？どうして？」




「だってコナンて、"コナン・ドイル"からとったんだよね？」





よく知ってるなこの子。






「そうだと思うよ！じゃあさ、シャーロック・ホームズはわかる？」





さすがに小学生でわかるのは俺くらいか、と思いながらも聞いてみた。






「んー、わかんない」






はは、やっぱりか。(苦笑





「Aちゃんの知り合いのお兄さんてどういう人？」




「んーとね、とってもかっこよくて頭が良くて強くてやさしいの！」




「そ、そうなんだ…」






思い当たるような、当たらないような…







そうしているうちにポアロへ着いた。








「いらっしゃいま、コナンくん、それにAちゃ…おっと、」



「お兄ちゃん！！」




安室さんに走って抱きつきに行ったAちゃん。






「こんにちは安室の兄ちゃん」







！そうか…誰かに似てるような気がすると思ったら、安室さんだったのか。




ん？知り合いのお兄ちゃん…？








Aちゃんは安室さんに抱きついて離れようとしない。安室さんは少し困ったような顔だが、どこか嬉しそうにしていた。









降谷A…






あれ、安室さんの本当の名前って…









「ねぇちょっと、安室の兄ちゃん、」





「ん？」







Aちゃんを抱えながらしゃがんで俺に耳を傾ける安室さん。








「Aちゃんて安室さんの妹？」





「！…さすがだねコナンくん」








と、頭を撫でられた。

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