マフィアに拾われた【文スト】

わ ページ6

トントン…トントン…

先生がよく私にしてくれた居心地の良い手。

トントン…トントン…

死んだんだ、私。…今会いに行きます。先生…鞠羽

トントン…トントン…

わかってるから

トントン……………

行けばいいんでしょ…

「いっっったぁぁぁ！！！」

「うるせ」

どうやら私を起こしていたのはナカハラだったようで、殴られたらしい。あれ、なんで気絶してたんだっけ…

ナカハラと事件の捜査に来て…？あれ、そこから、、、なんだっけ

「おい。何ボケっとしてんだ。行くぞ」

…まあいいか。事件捜査をしなければ。

「首領(ボス)のところへ行く。事件捜査は辞めだ。」

何故？まぁ私は中原(･･)幹部の指示に従うだけか。首領(ボス)に逆らう訳にはいかないしね

「幹部。呼び出しですか？」

「…は？」

「え？」

どうしたのだろう。具合でも悪いのか、それとも私が変なこと言った？この沈黙は何？

「幹部？どうなさいましたか？具合でも悪いのですか？」

「…否。大丈夫だ。手前がグースカ寝ている間に事件のことはやっておいたから、その報告だな。」

「左様でございますか。では急ぎましょう。もう次期雨が降りそうです。」

交差点、商店街、ゲームセンター、港。思っていたより遠くまで行っていたようだ。

数十分歩いてやっとポートマフィア最上階。

「首領。報告に参りました。中原と、Aです。」

「任務ご苦労様。その様子だと上手くいったようだね。」

「首領。お伝えしたいことが…」

そう言って首領に耳打ちをする幹部。私のような構成員(･･･)の前だと言えないこともあるだろう。別に気にしていない。マフィア内じゃ、日常茶飯事だ。

…別に気になってなどいないし、気にしてもない。

＿『Aちゃんって精神操作の異能力者らしいよ』

＿『好きなことし放題じゃん』

孤児院のみんなは噂好きだったな。日常が壊れたのも内緒話がバレたからだったけど。

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サボっててすいません

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