マ ページ1
私の異能は精神操作。
でも孤児院の皆は仲良くしてくれる。
私は口が悪いから矯正中。鞠羽の大人っぽさなんてない。
皆大好きだけど、鞠羽が1番好き。
こんな生活がずっと続いて行くんだと思ってた。
20歳になったら孤児院の先生になるか、出ていくかなんだって、私は皆といたいから勿論先生。鞠羽は大学に行くから出ていくんだって、ちょっぴり寂しいけど、私と鞠羽は親友だもの。
固い絆で結ばれてるから大丈夫。
夕食の後、私がお皿を運んでいると、皆が集まってヒソヒソと何かを話していた。
女の子は噂が大好きだから、また噂を話していると思ってた。
でも、男の子も、先生も皆集まってたから、驚かしたくなって、そっと近付いた。
「…!」
ガシャンっと大きな音を立てて、皿が床に落ちた。普段ならすぐ片付けていたけど今回は違った。
皆、私が落としたお皿の音に吃驚して、振り返った。
恐怖に染まりきった顔をした孤児院の皆と先生。
「…聞いてたの?」
聞いてたよ。
私の異能気味悪がってたけど、利用できそうだから仲良くしてたんでしょ
皆揃って否定してるけどさ、
「何が違うの?『本音は?』」
ついカッとなってまだ操りきれてない異能が発動した。
「気味の悪いアンタが大嫌いだった。」
「精神操作で好きな事し放題だから仲良いフリしてた。」
「アンタが好きな人なんてこの孤児院にはいないと思うよ。」
「気持ち悪い。こっち来ないで」
「『黙れ』」
鞠羽が居ない。
「鞠羽!!」
私の声を聞いてか、お皿の割れた音に反応したのかは分からないけど、鞠羽が孤児院の2階から降りてきた。
「お皿割れてるじゃん!片付けないと…A?怖い顔して、どうしたの?」
「鞠羽は私の事どう思ってる?」
異能をかけないように、まず鞠羽の意思で言わせる。
「勿論大切な家族で親友で大好きな人。」
もしそれが本当だとしても、私に嘘かどうか確かめる術はない。
「嘘だ。私の異能のこと気味悪いと思ってたんでしょ!」
「…!私は皆と違って__」
「『黙れ』」
・・・
小さな光がゆらゆら揺れる。
落とせば、たちまち光は大きくなるでしょう。
熱い?苦しい?
…誰が喋っていいと言ったの?
さっさと死ね。
…今まで大好きだったよ。偽りの愛情でも絆でもね。
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紅月ミレー - 中也様に拾われて、ポートマフィアに入りたいです(〃・ω・〃) そして、黒太宰治様に拾われて、ポートマフィアに入りたいです(〃・ω・〃) (2021年12月13日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - アルカ ルカさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです!頑張ります! (2021年11月23日 9時) (レス) id: a821faa433 (このIDを非表示/違反報告)
アルカ ルカ - 面白いです!応援してます~頑張ってください! (2021年11月23日 7時) (レス) @page6 id: e1f7e54527 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - やねさん» コメントありがとうございます!その言葉が励みになります!ありがとう! (2021年11月21日 21時) (レス) id: a821faa433 (このIDを非表示/違反報告)
やね - 好きです。応援しています! (2021年11月21日 21時) (レス) @page6 id: eab70a3619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクシャ | 作成日時:2021年10月2日 19時