038 ページ40
・
・
ピロンと携帯の通知音がなる。
(出久から位置情報の送信…？何かあったのかも)
A「ミルコ！友達がピンチかもしれない…っ！行ってきます！」
ミルコ「あ？…おい！」
ろくに事情も説明しないで飛び出して……
あとでお説教コースだな
……特に相澤先生から
でもそんなの今はどうだってよくて
どうか私の勘違いであってくれと祈りながら
出久の元へと走った。
ドンッ
A「いてて…って轟くん？！」
轟「水咲！わりぃ、今は急いでて」
A「わかってる！行くんでしょ？出久のとこ！」
轟「…ああ！」
・
・
・
再び時は進み、保須市路地裏
A「飯田くん！インゲニウムはそんな瞳じゃないはずだよ」
轟「なりてえもんちゃんと見ろ！！」
腕に、脚に突き刺ささった刃。
血もダラダラ出てきて、痛い
痛いけど、今は！！
A「飯田くん！立って！！」
轟くんへ刃を向けたステイン。
今度こそ、それを遮ったのは＿＿＿＿＿＿
飯田「レシプロバースト！！」
飯田「轟くん、緑谷くん、水咲くん…関係ない事で申し訳ない…っ！」
彼の目はもう、憎しみに捉われた色じゃなくて
＿＿＿＿＿真っ直ぐだ。
飯田「三人にこれ以上血を流させるわけにはいかない。俺が折れればインゲニウムは死んでしまう！」
ステイン「…論外」
飯田「轟くん、俺の脚を凍らせてくれ！排気筒は塞がずにな！」
緑谷「Aちゃん！跳ぶから、水でアシストして！」
ステインを追う、2つの閃光。
＿＿＿腕など捨ておけ、レシプロエクステンド！！
轟／A「「行け！」」
＿＿＿＿＿今は、脚が／拳があればいい！
出久と飯田くんの攻撃が思いっきり入って
ステインは………
緑谷「さすがに気絶してる…？」
A「はぁ…よかったあ……」
轟「水咲、腕止血しよう」
・
・
・
飯田「三人とも…僕のせいで傷を負わせた。本当に済まなかった……」
飯田くんは深く頭を下げる。
飯田「何も見えなく、なってしまっていた…！」
緑谷「僕もごめんね。君が思い詰めてたのに気づけなかった」
轟「しっかりしてくれよ、委員長だろ」
A「そーだよ！飯田くんに覇気がないと調子狂うもん」
飯田「………うん…！」
時間でいえばほんの10分くらいの戦い。
それでも私達にとってはものすごく長い、戦いだった＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：n484r | 作成日時：2023年12月9日 20時
