20本目 ページ21
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短い笛が鳴る。
相手が短いボールに反応し倒れ込むも届かず,何とか私たちの点数になった。
同じチームの歓声が上がるが,私の内心はそれほど喜ばしくはなく,打てた…というか触れた安心感でドキドキだ。
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「野目ちゃんフェイント!?やるねえ!!」
西田くんにも負けない大きな声の藤井さんは,手を上げハイタッチを求めた。
小さく手を上げハイタッチをする。
不安が込み上げてきた私は「藤井さん、」と口を開いた。
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「……スパイクってどう打つんですか」
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藤井さんに盛大に笑われ,ネット際にいた西田くんも藤井さんに負けず爆笑された。
浅野さんは「初心者だってこと忘れてた」と呟いて,小野寺さんは「えっ初心者なの!?」と声を上げる。
私にスパイクがあげられなくなり,攻撃の層が減ってしまったが他の選手の活躍により点差は広げられなかったものの2点差で負けてしまった。
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ゲームが終わり選手は自主練という形で練習は終わった。
ゴムをほどき,辛うじて巻きが残っている髪をほぐし,ジャージを脱いでスカートに履き替えて竹内さんに返す。
外を見れば少し暗くなってきており,楽しみにしていた観光を諦めた。
明日行けばいいや,と考え早速インスタ映えを狙えそうなスポットを検索する。
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「野目ちゃーん!!」
体育館に入るや否や西田くんに話しかけられる。
バックには自主練をしている選手の靴の音,ボールの音が聞こえた。
「なに」
「自主練していかないの?」
「明日の観光に備えて早く寝るの」
「あれ,明日って女子も男子も1日練習じゃなかった??」
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数秒の間,私はユニフォームが入っている段ボールを放り投げショルダーバッグにあるクリアファイルから資料を取り出し確認をする。
光の速さでスケジュールのページを開く。
''−−日 10:00〜16:00 練習''
「……お前なんで今日私をゲームに誘った」
「ついにお前呼び」
「ああもうホテルで寝る,じゃあね」
「ここまでバスで来たけど戻り方わかるの?」
「………」
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雪 - 43ページ42本目文章おかしいです (2019年11月17日 20時) (
レス) id: e28ee6ef13 (このIDを非表示/違反報告)
21子(プロフ) - 更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: fe40dbd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 46e4a96814 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 更新ばり楽しみです (2019年11月7日 23時) (レス) id: 5c2b6ff2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - コメント2回目です笑夢主のバレーがどう成長していくけ楽しみです！落ちも楽しみです…笑更新頑張ってください！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海獅子
| 作成日時：2019年11月4日 17時
