41本目 ページ42
、
、
祝日明けの火曜日。
大量の東京のお土産を持ち登校した。
手いっぱいの紙袋に近所の小学生に指を指されたのは新たな思い出となった。
クラスに入るや否や紙袋の量に爆笑され即彼女らのストーリー行。
運よく自習ばかりの時間割であったこのクラスは,教室で円を作りお菓子パーティーをした。
、
―――野目ちゃんも,もっと強くなって。
、
別れ際に西田くんに言われた言葉。
とても彼らしくなくて頭から離れなかった。
ただ強くなって競いたい,それだけならば良いのだが,変に言葉の意図を探してしまう。
しかし彼の言葉とは裏腹に,帰宅部な私は強くなる術がない。
それに,バレーが好きでもない私は強くなろうと思えるわけがなかった。
それを見破られていたのだろうか。
いや,まさかあの西田くんがそんなこと考えるはずない,と言葉の意味を気のせいだと処理をした。
、
「そーいえばさ、」
写真を撮りまくっていた友達が口を開く。
「石川祐希,今日本にいるんでしょ??」
「まじ!?うわすれ違いたい」
お菓子を食べながらきゃぴきゃぴする彼女らに私の頭ははてなマークを浮かべた。
「石川祐希」という名前を出した彼女は度々スポーツ観戦に熱を出しているスポーツファンである。
頭の中で「石川祐希」「スポーツ選手」と検索をかけるもヒットせず眉を顰める。
「イシカワユウキて誰?」
「うーわ,A知らないの??」
「なに,そんなに可愛いの?」
「いや石川祐希は男だから」
「石川祐希まじでかっこいいからな」
げらげらと爆笑され,「名前的に女かと思った」と呟く。
「スポーツ選手で言ったら私は吉田沙保里かなあ」「やば球技じゃなくなったんだけど」とJKの会話は盛り上がる。
すると隣に座っていた友達が私のほうを向いて口を開いた。
、
「石川祐希はね,全日本男子バレーのエースの人だよ」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 720人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪 - 43ページ42本目文章おかしいです (2019年11月17日 20時) (
レス) id: e28ee6ef13 (このIDを非表示/違反報告)
21子(プロフ) - 更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: fe40dbd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 46e4a96814 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 更新ばり楽しみです (2019年11月7日 23時) (レス) id: 5c2b6ff2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - コメント2回目です笑夢主のバレーがどう成長していくけ楽しみです！落ちも楽しみです…笑更新頑張ってください！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海獅子
| 作成日時：2019年11月4日 17時
