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その40 ページ43









「公安…?」




ポカンっと灰原ちゃんは口を開けていた。









「そうだよ!



…本当は言ったらだめなんだけど。秘密だよ!」




なるべく明るい声でそう言った。




















「で、灰原ちゃん今携帯持ってる?」





と聞くと首を横に振った。



同夜は家に置いてきたようだ。









「あなたは?」と問われ私も首を横に振った。





赤井の所に泊まらせてもらったから、充電する暇なんてなかったのだ。




ギリギリ5パーセントあるかどうか。




寒いこの車内の中では、この今でも電池は減り続けているんでしょうけど。












「…どうしよっか。」






うーん、と頭を悩ませる。




灰原ちゃんも手を顎に当てて考えている。







灰原ちゃんは何故か私が公安と言った時から、少し私への警戒心が解けたように思える。




気持ちはわからんでもない。




何者かわからない人って怖いよね。






今このトラックを運転している運転手が何者かわからないように。



















「灰原ちゃん。」




「なにって…うわっ!」






パサリと灰原ちゃんの肩に私のジャケットをかける。




先程から震えている灰原ちゃんを見ていられなくなったのだ。







「あったかい?」




「あったかいけれど…これじゃあ貴方が!」





いいからいいからと宥めてその場に座らせる。













ここから出る1ついい案が思いついたのだ。




その案を成功させるには灰原ちゃんの体があったまって筋肉が固まっていない事が必要。




私はその次だ。









その作戦を灰原ちゃんに教える。



















「…つまり貴方が囮になっている間、私が逃げて助けを呼びに行くのね?」





「その通り!


その為には、寒さで筋肉が固まって逃げてる途中で転んでしまわないように温まってて貰わないとね!」







私がウィンク付きで言うと灰原ちゃんは不安そうに私を見た。







「貴方はどうなるの?」





「私?強いからなんとかなる!訓練も受けてるしね。」





と笑うと、わかったと了承してくれた。





このトラックが目的地に着くまで灰原ちゃんと話した。






前も宅配便のトラックに死体があったとか。





その時はレシートに暗号文を書いて猫に届けてもらったとか。










その時に灰原ちゃん達を助けてくれたと言う彼がどうも降谷と重なってしまったのは気のせいだと思う。





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ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

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