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その3 ページ5











「―――ってことだから!」







蘭ちゃんに電話して今までの事を伝えた。









『……だからって,そんなことで夜に電話かけてきます!?』








蘭ちゃんと園子ちゃんは一緒にお泊りしているらしく,園子ちゃんの声も聞こえてきた。





お泊りって言っても,あの鈴木財閥の豪邸なんだからどっちかって言うとホテルだろうけど。









「そんなことで済まないから!嫉妬大作戦!これでアイツにぎゃふんと……!」






『………Aさん,完全に怒ってるわね…』








『…えっと,その…嫉妬大作戦は,明日から実行されるんですか?』







蘭ちゃんが園子ちゃんを宥めながら,私に聞いた。


















「今から」






『『今から!?』』








電話口から重なった彼女たちの大きな声が聞こえた。





少し耳からスマホを離す。









『い,今からって…何するんですか!?』







「……今,アイツ風呂に入ってるから待たずに寝る。」







『それってどこに嫉妬する要素あるんですか……』






「………布団?」









園子ちゃんは「なんで疑問形なんですか」と呆れていた。





私は「とにかく,明日も電話するから!よろしく!」と伝えて電話を切った。







明日電話するまでの候補はいくつかある。






絶対嫉妬させてやるんだから!








そう意気込んで私はベッドにもぐった。




































「ふぅ……上がったぞ」





俺が風呂から上がると,何時もリビングにいるはずのアイツがいない。





もう寝たのだろうか,と寝室を覗いた。


















「すぅ…」









ソファにあるはずのクッションを抱いて丸まって寝ている俺の彼女。






黙っていれば可愛げがあるのに。





俺はタオルを首にかけ,寝室に入る。








ダブルベッドなのに,端っこで丸まる彼女を見た。







彼女の頭に手を乗せ優しく撫でる。






サラサラでシャンプーの匂いがする彼女の髪の毛を指に絡ませる。









「…おやすみ、A」







頭にキスを落とし,寝室を去った。







その4→←その2



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ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

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