喧嘩ばかりの彼を嫉妬させたい。【安室透/降谷零】

その３４ ページ37

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子供は寝る時間。



そんな中、公園のブランコに乗る大人の私。





キィーと音を立てるブランコ。



漕ぐというよりも揺らして俯く。





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事の発端がわからないくらい、お互いに言い合った。





あんなガチ喧嘩は始めてかもしれない。







喧嘩しても降谷が追いかけて来てくれたり、




私がごめんねって謝りに行ったり、





ああ…。やっちゃったなってつくづく思う。





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どんな喧嘩でも嫌いとか言ったことなかったし…言うものじゃない。






いつ死んでもおかしくない私達の仕事柄、



例えばだけど、その嫌いって言葉がアイツに言った最後の言葉になるかもしれないとか思ってた。





でももう引き返せないくらい言いまくった。






会うのも気まずいし、これからどうしよう。




寝間着の服装で静かに空を見上げた。







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「ぶえっくしゅ！」




自分のくしゃみで目が覚める。





異様に寒い。



爪がもう紫色だ。




低体温症になったんじゃないかと言うくらい。





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確か昨夜これからどうするか、と言うところで寝た。




近くのコンクリの壁の近くに座り体育座りで目を閉じたのだ。







どうりで寒いわけだ。




辺りを見渡すとまだ薄暗い。




主婦も起きる時間ではないだろう。







流石にこのまま寝たら凍死するかもしれない。





震える足で立ち上がり、とりあえず公園を出た。





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もうここしかない。




と、辿り着いたのは…







「……お前、こんな時間に何をしている。」




赤井のところだ。



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