検索窓
今日:648 hit、昨日:2,683 hit、合計:4,845,037 hit

その30 ページ33














いつもよりるんるん気分で登庁した朝。





風見さんだけでなく他の上司や後輩まで、



私の顔を二度見していた。










「何か良いことでもあったのか」、と聞いてくれた風見さん。




私は「はい!降谷には会えていませんけど。」と答えると笑って「そうか。」と言った。



全く良い上司を持ったものだ。










そして今日は午前だけの登庁。




午後からは久しぶりの自由時間だった。





COSDOGに行ったり、G大阪のサッカー中継を見たり。



あー、比護選手かっこいいー!って感じで、





本当にダラダラした時間を過ごした。





まあ、何処か寂しい気がするのはきっとあのクソ彼氏がいないせいなんでしょうけど。


















「ぷはー!」





夕食が終わり風呂上がりのビール。



髪を乾かす前にゴクゴク飲み干す。





ビールを飲むたび反射神経のように出る声がおじさんぽくて笑えてくる。




もう少し女子らしくならないのか、私は。












「あ。明日ゴミの日だ」




飲みかけのビールを机に置いて、ゴミ袋を手にとった。










各部屋にある燃えるゴミを一つにまとめて縛る。




何故かいつもより少ないな、と思ったらアイツがいない分少ないのだろう。



変な所でもアイツのこと思い出すのか、と自分に呆れる。






明日の朝、忘れないように外に出しておこう。




タオルを首にかけ、家のドアを開け、ドアの近くにゴミ袋を置いた。





明日は仕事もあるし忘れることはないだろう、そう思い家の中に戻った。






















「A。」





ふと後ろから声をかけられた。




声だけで誰だかわかる。



ああ、この声は。






ゆっくり後ろを振り返る。














「ただいま。」





降谷が笑顔で立っていた。










何故か1年ぶりにあった感覚だ。




ずっと会いたかった。



昔から降谷を求めていたかのように。






たった2週間なのにとても長く感じた。






とても懐かしく、



この近くにいるコイツがとても愛おしい。






「…おかえり。遅すぎだこの野郎。」







「悪いな。」と微笑むクソ彼氏。





今日はいい夢が見られる気がした。






その31→←その29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2033 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4878人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。