その１１ ページ14
・
流石にずっとベッドにいるのは暇なので,買い物でもしようと思って外に出た。
学生は今登校する時間なのだろうか。
よく学生とすれ違う。
・
・
「あ！！Aさーん！」
後方から声がし,振り返ると園子ちゃんと蘭ちゃん,真純ちゃん,コナン君がいた。
手を振って「やっほー！」と返事をする。
「おはようございます,Aさん！」
「おはよう！コナン君もおはよう！」
可愛らしい笑顔で「おはようございます！」という彼。
彼は降谷も負けるほどの推理力を持つ小学生。
……本人に言ったら殺されるだろうけど…。
・
「そう言えば,彼氏とはどうなったんですか？」
歩きながらニヤニヤして園子ちゃんが聞いてくる。
後ろで真純ちゃんとコナン君が「彼氏いるんだ…」と言ったのが聞こえた。
「……んー,昨日は優しかったから…」
と小さな声で言うと園子ちゃんや蘭ちゃんは「キャー！」と顔を赤くした。
・
と,ポアロの前を通った。
女子高生が数人群がっていた。
そう言えば,降谷がバイトしてるところってここだっけ…？
来たら怒るって言ってたから,行ったことないけど…。
・
「あ！安室さんだ！」
「ほんとだ！」
園子ちゃん蘭ちゃんは降谷…じゃなくて安室さんに手を振る。
群がっている女子高生から頭一つ飛び出た降谷を見つけた。
綺麗な顔で笑顔を振りまいていた。
……貼り付けた笑顔でも,私に笑顔なんてめったに向けない。
ムカつく。
私に向けない顔を知らない子達に向けられることが。
・
「園子さん！蘭さん！おはようございます！」
彼は私達を見つけそう言った。
園子ちゃんは「相変わらずイケメンだねー」と言った。
目が合ったけど。
知らないふりしてそっぽを向いた。
気分が悪い。
どんな形であれ,笑顔を向けられるあの女子高生たちが。
……私って結構嫉妬深いんだね。
・
「あれ？沖矢さんじゃないですか！」
蘭ちゃんの声で,パッと顔を上げると
そこには,糸目眼鏡の男性がいた。
この町にはイケメンが多いなって思った。
後ろのポアロの前で降谷が歪んだ顔で私達を見ているとも知らずに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4897人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら｢おっふ…｣ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (
レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
恋 - 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ？ (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
