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その42 ページ45















右ストレート、回し蹴り。




それを全て受け止め、腹へめがけて蹴りを入れた。






男は苦しそうにお腹を抑え私を睨む。










「…私、早く仕事に戻らなきゃ行けないから、早く捕まってくれると助かるんだけど。」




私がそう言うと男は笑い、もう1人の男が持っていた鉄パイプを奪った。






不慣れに鉄パイプを私めがけて振り回す。










たとえ不慣れでも、これが顔に入ったらやばいだろう。




必死に当たらないように避けていた。






そのせいでもう1人の男が近づいて来ていることに気がつかなかった。














ずるっと足が滑った。




と思ったらもう1人の男が私の足を引っ掛けていた。






倒れる時に鉄パイプが視界に入る。




殴られる…!と自分の顔を右手で守った。












ガンっ



嫌な音がして右手に激痛が走る。





ちょっとやばいやつかもしれない。



と立ち上がり逃げようとしたら、背後から押さえつけられる。











「っっ…くそっ!」




必死で抵抗しても離してはくれない。






所詮公安と言っても、男と女。




その力の差は歴然だ。






ゆらりゆらりと鉄パイプを片手に近づいてくる男。







ニヤニヤ笑って気持ちが悪い。












ーーーーーこれでよく公安が務まるな?





降谷の声が聞こえた気がする。






こんな時まであのクソ彼氏思い出すの?





…いや、もしかしたらこんな時だから思い出すのかもしれない。








どうせこれで死んでしまうのなら、最後にアイツに何か言ってやりたかったなって。







お前のせいだからな!



もう許してやんない!



取り憑いてやる!






…とか?




いや、違うな。

















抵抗をやめて静かに目を閉じる。









最後なら。





本当に最後なら。








「ーーーーー。」







一瞬の激痛と共に私は地面に倒れた。








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ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

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