喧嘩ばかりの彼を嫉妬させたい。２【安室透/降谷零】

その５４ ページ7

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「では、もう大丈夫かと思いますが1週間後また検査のためいらしてくださいね。」








担当の看護師が私を笑顔で見送った。






後ろには降 谷がいて、私の荷物を持ってくれている。






降 谷の車で家に帰るため、病院の駐車場に向かう。





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頭の包帯はとれて痛みはもう感じない。





右手は軽いギブスになったが、まだ運動は出来ず職場に復活するのもまだだそうだ。






私的には自分の仕事を任せる形になっている風 見さんや後輩達に申し訳ないから、



早くデスクワークだけでも行いたい。








しかし、降 谷が断固拒否したのだ。







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前を歩く彼をちらりと盗み見る。





3日ぶりの降 谷に些細なことでもドキ ドキしてしまう。






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だから今も柄にもなく家に帰って2人きりになるのが楽しみなのだ。








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ガチャ




約1週間ぶりの家。





何も変わってなくて、やっぱりここが一番安心する。









降 谷が隣でニヤニヤ私を見ているから、





「…ただいま。」






と言ったら、






「おかえり。」








と笑顔で返してくれた。







その笑顔に胸がギュッとなって



ああ、一生こいつと一緒にいたいなって



改めて思ったのだった。







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