喧嘩ばかりの彼を嫉妬させたい。２【安室透/降谷零】

その４８ ページ2

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暗 闇。




冷 気。




恐 怖。






私は今どこにいるのだろうか。








意識がフワフワしているから,私は夢の中にいるのだろう。





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何も聞こえない。




感じるのは寒さだけ。




怖 い。






とても独 りが恐 ろしかった。





ずっとここに閉 じ込められそうで。







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その時。



私の手を誰かが握った。








とても温かい。



そして,その手が誰のものかというのもわかった。






その手を少し握り返す。





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手だけではない。



体中ぬくもりが包み込んでくれる。







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あんたが手を握ってるってことは,私また何かや らかしちゃった？





あはは,あんたに怒られちゃうね。









なんでかわからないけど,今無性に伝えたいことがある。







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あんたは…







誰よりも私の日常にいて,



誰よりも私の味方で,



誰よりも愛してくれて,







そんなこれからもずっと一緒にいたい君を…





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誰よりも愛している。









「…降 谷……っ」









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