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◎ゆるくいこうよ- 3 ページ3

金曜日、水内は宣言通り、21時を過ぎても帰らなかった。
烏龍茶ではなくサワーを頼んだのか、少し眠たそうな目をしており、頬も赤い。

終電近くになり、帰宅組と3次会組に分かれた後も、水内は夜の街にちょこんと残っていた。


「伊沢くん」
「ああ」
「伊沢くんは帰らないの?」
「まだいるよ」
「そっか」

俺がその後水内に声をかけたのは、ほんの気まぐれだったし、もしかすると、水内に対する漠然とした不安を払拭したかったからかもしれない。

「この後、どう? 別のとこ行かない?」

水内は、不思議そうに首を傾けて、いいよ、と答えた。

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作者名:ななほし | 作成日時:2021年1月20日 2時

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