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「ただいまー」
………
………
……ん?
玄関に靴はあるけど、Aちゃんの応答がない。
廊下を進むと、その先のリビングには電気がついてる。
「…ただいまー」
ゆっくり、伺うようにリビングのドアを開けると、ダイニングの椅子に座ってるAちゃんがいた。
「っ…、あ!おかえり!
ごめんね。気付かなかった…!」
入ってきた俺にやっと気付いて顔を向ける。
「…いや。
なに?どうかした?」
すぐに感じた、Aちゃんに対する違和感。
俺が帰ってくるまで何か考え事でもしてたのか、さっきまで暗い顔して俯いてる感じだった。
俺の顔見たら咄嗟に立ち上がって笑顔を見せたけど、その笑顔はいつもと明らかに違う。
なんか、やけに焦ってる感じもするし……。
「…え?ううん!何もないよ?」
「………」
「ご飯食べるよね?
お風呂も沸いてるけど、どっちがいい?」
お風呂沸いてるのに、メイクしたままで明らかに仕事終わりのままのAちゃん。
やっぱり何かあったに違いない。
「…先にお風呂入ってこようかな。」
「あ、うん…!
そしたら、おかず温めておくね。」
違和感を感じつつも、どう聞き出したらいいかわからなくて、俺はとりあえず脱衣所に向かう。
内容にもよるだろうけど、Aちゃんの性格的にストレートに聞いても答えてくれないだろうし。
だからって鎌かけるような真似は不器用な俺にはできない。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時