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ご飯を食べ終えて、結局また後片付けまでしてくれてるAちゃん。
なんか、この間から家政婦みたいで申し訳ないな。
「明日は何時に家出るの?」
「お昼過ぎに出るよ!玉森くんは?」
「10時に迎えが来るよ。ミツと同じ車で」
「えっ!?みっくんも一緒?
いいなぁ!楽しそう!」
前々から思ってたけど、ミツの話になるとやたらと目を輝かせてるAちゃん。
ミツと会った時も仲良くなるのに時間はかからなかったし(ミツの性格もあるだろうけど)、俺なんかよりも距離感近くて親しげだったし。
帰りにLINE交換してたけど、あれからも連絡取り合ってたりするのかな?
「………」
「…玉森くん?どうかした?」
洗い物を終えたAちゃんがソファーに来て、少し距離を空けて俺の隣に腰掛ける。
ほら、またこの警戒心。
ミツが相手でも同じようにする?
「連日仕事で疲れたでしょ?歯磨いて寝よっか?」
「…うん」
Aちゃんに促されるようにして洗面台に向かうと、一緒に鏡の前で歯磨きする。
鏡に映った俺ら2人の身長差。
Tシャツにすっぴんで髪を下ろした完全にオフのAちゃん。
なんかこの光景、まじで付き合ってるみたい。
お互いに歯磨きを終えて洗面所を出ると、俺は寝室の扉を開けた。
「っ…、えっ、これが寝室?」
俺の後ろから部屋の中を見たAちゃん。
「…見る?」
「え、いいの?」
「うん。別に大したものないけど。」
すごい興味津々で目を輝かせてるけど、期待に応えられるようなものは何もないよ?
「っ…わっ!広っ!!
何このベッド!何人で寝てるの?」
「いや、1人だよ(笑)」
そんな驚くことでもない気がするけど、広くて綺麗だとあまりにも絶賛してくれるから悪い気はしなかった。
「…あ、ごめんね。
もう寝るよね?邪魔しちゃったね。」
「あっ、いや…」
「じゃあ、おやすみ。また明日!」
寝室を出て行こうとするAちゃん。
1つだけ、俺の胸の中で引っかかってること。
「…Aちゃん、」
「ん?」
「……明日、ミツに会ってく?」
こんなこと聞いて何になるんだ。
勝手にミツに嫉妬して、俺は何を考えてんだろ。
Aちゃんの答え次第で試そうとしてる。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時