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「涼しい〜!!生き返る〜!!」
俺の家の玄関に入った途端、子供のようにはしゃいで嬉しそうに廊下を歩くAちゃんを背中に感じて、思わず笑いが込み上げる。
「中はもっと涼しいよ」
リビングの扉を開けると、ひやっとした空気が一気に廊下に流れ出た。
「あぁ〜幸せ。
今回の件で冷房の有り難みを強く感じたよ。」
「確かに。あの部屋ヤバかったもん。」
「本当甘えちゃってごめんね?」
「いいよ。俺は全然。」
下心とかではなくて、家にAちゃんがいてくれるだけで俺は嬉しくて。
ましてや今回は1週間。
恋人みたいだと浮かれてるのは、きっと俺だけだよな。
間違っても変な気起こさないように、まじで腕縛っとこうかな。
「とりあえず、お風呂入るよね?」
「あ、玉森くん先にいいよ!
居候の身で1番風呂なんて滅相もない。」
「汗すごいかいたでしょ?
Aちゃん先にいいよ。」
「えっ…私、そんな匂う?」
「ふふっ、そういうわけじゃないよ。」
急に自分の匂いを気に出したAちゃんが可笑しくて、笑いながらお風呂場に誘導する。
これから1週間うちで過ごすから、好きに使えるようにタオル類とか洗剤の場所も説明しておく。
「本当に色々ありがとね。」
「だからいいって。
Aちゃん気にしすぎ。」
「今度ちゃんとお礼させてね?」
「その時はまた考えるよ。
ゆっくり入ってきて。」
お風呂場のドアを閉めると、俺はリビングに戻ってふと考える。
……さて、どこに寝よう。
この間はソファーで良かったけど、今回は1週間ともなればそうはいかないし。
けど、来客用の布団なんてもちろん用意はない。
一緒のベッドなんて有り得ないし。
……こういう時、みんなどうしてんだろう。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時