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「行こっか。荷物、俺持つよ。」
「あ、ごめん。ありがとう。」
1秒でも早くここから脱出したくて、玄関に向かう俺の後をついてくるAちゃん。
ふと振り返って気付く。
「…そのまま行くの?」
「へっ?」
「いや、その…、
何か羽織るものとか……」
「………」
自分の格好を確かめるように俯いて、初めて気付いたかのように驚いた顔したAちゃん。
逃げるようにその場を去って、奥の部屋からはガタガタと物凄い音が聞こえてきた。
「っ…ご、ごめん…!
私こんな格好で…!ほんっと今の忘れて…!」
遠くから聞こえてきたAちゃんの声からは、恥ずかしさで顔を真っ赤にしてるのが想像できた。
忘れるわけない。
こんなサービスショット永久保存版だ。
「っ…もぉー本当恥ずかしい……」
「あの格好で寝てるの?」
「…うん」
着替えたAちゃんが玄関に戻ってきて、恥ずかしそうに俯きながら両手で顔を隠してる。
「ふーん、いいね。」
「なっ…!///
もう、やめて!お願いだから忘れてー!///」
「痛っ…な、なに…!
いいじゃん、可愛いんだから!」
「もう知らないー!
はい!ほら、行くよ!暑いんだから!」
俺の背中をパシパシ叩いて照れ隠ししてるAちゃんが可愛くて、ますます意地悪したくなる。
暑い部屋を出て、マンションの前でタクシーをつかまえるとそのまま俺の家に向かった。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時